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2008 年05 月30 日

フラット35 その1

<平成20年1月学科基礎編問2>(正答B)

 フラット35とは民間金融機関と住宅金融支援機構の提携による長期固定金利の住宅ローン商品で、大きな特徴として、最長35年の長期固定金利であること、保証料、繰上返済手数料が無料であることがあげられます。

 フラット35は、「買取型」と「保証型」の2種類があります。
 買取型は、民間金融機関の住宅ローン債権を住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)が買い取り、これを担保とする証券を発行して投資家などから資金調達する仕組みの住宅ローンです。
 保証型は、民間金融機関が提供する住宅ローンに対して住宅金融支援機構が保険を設定し、返済不能時は機構が保険金(ローン残高)を支払う仕組みの住宅ローンです。

 取扱金融機関は、平成20年5月1日現在で、買取型は337機関、保証型は4機関となっています。そこで、学習にあたっては、@買取型の概要を把握するとともに、A買取型と保証型の違いを理解します。

【買取型】
■融資条件:申込時の年齢が満70歳未満で、安定した収入があり、日本国籍・永住許可・特別永住者であること。その他のローンを含め、年収に対する年間返済額の割合が規定以下であること。
■資金の用途:申込本人又は親族が居住するための新築住宅の建設・購入資金または中古住宅の購入資金(リフォーム、借換え不可)
■融資対象住宅:住宅の床面積が一戸建ての場合70u以上、マンションなどの場合30u以上(上限なし)。建築費又は購入価格が1億円以下(消費税含む)。住宅金融支援機構が定めた技術基準に適合していること。店舗併用住宅の場合は、住宅部分の床面積が1/2以上。
■融資金額:100万円以上8,000万円以下で、建設費または購入価額の9割以内
■返済期間:15年以上35年以内(申込人の年齢が満60歳以上の場合は10年以上)、又は
完済時の年齢が80歳となるまでの年数、のいずれか短い年数。
■融資金利:全期間固定金利。融資金利は、金融機関により異なる。
■保証料・繰上返済手数料:必要なし
■返済方法:元利均等毎月払い、又は元金均等毎月払い

【買取型と保証型の主な相違点】
■資金の用途:保証型は、ローンの借換え可(リフォーム不可)
■融資金額:保証型は、100万円以上8,000万円以下で、建設費または購入価額の10割または9割以内(金融機関により異なる)
■担保:融資対象となる住宅及びその敷地に、買取型は住宅金融支援機構が、保証型は金融機関が、それぞれを抵当権者とする第1順位の抵当権を設定
■団体信用生命保険:買取型は住宅金融支援機構の団信制度に、保証型は金融機関の提供する団信制度に、原則として加入する。

以上が概要です。

投稿者:ふみ
at 19 :28| FP1級過去問H20.1月学科午前 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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