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2008 年06 月05 日

景気動向指数

<平成20年1月学科基礎編問16>(正答3)

景気動向指数は、生産、雇用など様々な経済活動での重要かつ景気に敏感な指標の動きを統合することによって総合的な景気の現状把握や将来予測を行うための景気指標です。内閣府から毎月公表されています。景気動向指数は、DI(Diffusion Index)とCI(Composite Index)の2つからなり、それぞれに、景気を先取りして変化する「先行指数」(12指標)、景気と平行して動く「一致指数」(11指標)、景気に遅れて変化する「遅行指数」(6指標)の3種類があります。
DIでは、先行、一致、遅行の各指数ごとに、3ヶ月前と比較して、良くなっている指標、悪くなっている指標、横ばいの指標をそれぞれ数え、次の計算により景気DIを求めます。
 景気DI(%)={(プラスの指標の数+横ばいの指標の数×0.5)/採用指標数}×100
一致指数の景気DIが
 ・3ヶ月以上連続して50%を上回っているときは景気拡張局面
 ・3ヶ月以上連続して50%を下回っているときは景気後退局面
 ・50%ラインを上から下に横切るときが景気の山
 ・50%ラインを下から上に横切るときが景気の
と判断できます。
CIは、景気に敏感な指標の量的な動きを合成した指標であり、景気変動の大きさやテンポ(量感)を把握するのに用いられます。一致指数が上昇しているときが景気の拡張局面、低下しているときが後退局面ととらえます。

1 景気動向指数は、内閣府の経済社会総合研究所より公表されます。【×】

2 コンポジット・インデック(CI)の説明です。【×】

3 累積DIとは、毎月公表されているDIの月々の値を所定の計算式で累積したものです。累積DIは、その山と谷が景気の山、谷に概ね対応するなど、転換点を視覚的にとらえやすいという利点を持っています。【○】

4 ディフュージョン・インデックス(DI)の説明です。【×】

以上、正解は@です。


なお、景気動向指数研究会は平成19年12月に、景気動向指数を用いた景気判断においては、これまでのDIに代わり、CIを中心にすることが望ましいと指摘しました。これを受けて内閣府経済社会総合研究所では、平成20年4月分の景気動向指数速報(6月公表)から、この方針を適用するとのことです。

9月のFP1級試験では、出題されるかもしれませんね。

投稿者:ふみ
at 22 :43| FP1級過去問H20.1月学科午前 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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