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2008 年06 月07 日

オプション取引

<平成20年1月学科基礎編問22>(正答1)

オプションとは、ある商品を一定の期間内に決められた価格で「買う」又は「売る」権利をいいます。オプション取引とは、この「権利」の売買です。オプションを取得する買手はオプション料(プレミアム)を売手に支払い権利を取得します。オプション取引が成立すると、「買手」は権利を獲得しますが、権利を行使するかは買手の自由となります。一方、「売手」には義務が発生しますが、権利を行使されるかは買手次第となります。
この権利を行使すると、「買う権利(コールオプション)」の場合は、オプションの買手は決められた価格で商品を買うことができ、オプションの売手は決められた価格で商品を売らなければなりません。このため、オプションの買手は商品の価格が上昇するほど利益は増大しますが、逆に価格が下落すると権利を行使しなければよいだけのため損失はオプション料に限定されます。一方オプションの売手は、価格が上昇すると無限大に損失が拡大しますが、価格が下落するとオプション料に限定された利益となります。
「売る権利(プットオプション)」の場合は、オプションの買手は決められた価格で商品を売ることができ、オプションの売手は決められた価格で商品を買わなければなりません。このため、オプションの買い手は商品の価格が下落するほど利益は増大しますが、逆に価格が上昇すると権利を行使しなければよいだけのため損失はオプション料に限定されます。一方オプションの売手は、価格が下落するほど無限大に損失が拡大しますが、価格が上昇するとオプション料に限定された利益となります。

1 コールオプション(に限らずプットオプションでも)の買い手は、オプション料を支払う必要があります。【○】

2 コールオプションの売手は、利益はオプション料に限定されますが、損失は無限大です。【×】

3 プットオプションの買手は、原資産を「売る」権利を得ます。【×】

4 プットオプションの売手は、原資産の価格が上昇しても、利益はオプション料に限られます。【×】

以上、正解は@です。


1級FP技能士の試験だから難しいという先入観のあるオプション取引でしたが、調べてみると原理は非常に分かり易いものでした。

投稿者:ふみ
at 23 :05| FP1級過去問H20.1月学科午前 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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