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2005 年11 月08 日

急性骨髄性白血病で闘病生活をしていた本田美奈子さんが亡くなりました。
まだ38歳でした。
多くの夢を、目標を持っていたであろう彼女はどれほどの思いだったのだろうか。

ずっと以前、私も知り合いを白血病で亡くしました。
知り合いといっても、その人と知り合ったのは病院でした。
父が大学病院に入院している頃に彼女も白血病と戦っていました。
ドナー待ちの彼女は本当に明るくてやさしくて素直で、
私なんかよりもはるかに前向きに生きている人でした。
けれども適合者がいなくて、化学療法を続けながら命を掴みとる事に必死になっていました。
父の退院後その人は天に召されました。

その頃よりもずっと治療方法は進んでいるというのに、まだまだ怖い病気なのです。
その彼女と知り合ったことで、私も骨髄バンクに登録しました。
偶然にも私が適合ドナーとなり骨髄移植に協力する事になりました。
寸前までいったのですが、最終審査でかないませんでした。
ほかに私よりも条件の整った提供者がいたのか、或いは別の事情のためかはわかりません。

さまざまな医療の世界で、移植というのはとても議論がなされています。
なんとしてでも生きたい、生きていて欲しい。
その願いはそうは簡単に決められる事ではありません。

私は、生死をさまよっていた頃の父の姿を思い出す事があります。
さまざまな治療をなされてはいたけれど、その姿はもう生きている姿ではありませんでした。
こんな姿になってまで、これ以上父の体が変わる前にどうかもう治療をやめて欲しいとも思いました。
生きていて欲しいと願う以上に、当時の状況はひどかったのです。
けれども父は生還しました。
そして社会復帰しました。
身体を大切にしながら日常生活をし仕事も復帰しました。
亡くなったのは別の事情でした。

命を掴みとったおかげで数年の生きがいや生活が手に入りました。
その時間はかけがえのないものです。

今病と闘っている人。
病の治療をする余裕のない人すらもいるでしょう。
その人達も必死で生きている。

健康な私達は何をしなければいけないんだろうね。
なにやらそんなことをいろいろと思いふけっていました。
これを夜中にやるものだから、寝不足になります(^.^)(-.-)(_ _)。。。

ちょっとだけ命について考えましょ


投稿者:ひめ
at 11 :26| 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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