2007 年01 月28 日
男はつらいよ、48作を見終えて。
昨年からずっと土曜日の夜に某局の衛星放送で”男はつらいよ”シリーズ全48作が放映され、毎回楽しみに見てきた。先日、最終の第48作目が放映された。残念ながら、この地、北陸の富山県がシリーズ中に唯一登場しなかった県と言うことで少し残念だが、今となってはどうしようもなく、仕方が無い。思い返せば、劇場で、テレビで、毎年お盆と正月、20年以上にわたって日本人のそれぞれがトラさんと共に時代を生きてきた(自分にかぎって言えば決して大げさではない)。ともすれば忘れがちな、日本人の心、男のロマン、人間の持つさまざまな面と、笑いと、ペーソス。この時代を生きてきた男たちにとって、自分の生きざまをトラさんのそれに憧れとか、反省とかをオーバーラップさせて見ていたに違いない(もちろん自分も)。
これから先、あまり出てこないかも知れない、素晴らしいシリーズの映画だと思う。それと、物語の内容とは別に、毎回出てくる、日本各地の(一部世界も)風景が単なる風景にとどまらず、その土地のいろんな風土に絡んで映し出されるのがとても素晴らしく別の意味で楽しみでもあった。入念なロケハンによるカメラワークも秀逸だったように思う。
最終回(!?)の48作目、主演の渥美清の姿が、痛々しく思えるシーンも何回かあり、いかにも病気と闘いながら演じているのがよくわかった。
シリーズ最終回の最後のシーンがあの阪神淡路大震災のあと、復興途上の神戸・長田であったのも今思えば何か意味が・・・・?その続きが見られないのが大変残念で、さみしい気もするが・・・・・・。 (合掌)
投稿者:Sute
at 22 :44| 日記・今日の出来事
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