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2007 年04 月08 日

     ・・・ ”ワンダフルリバー・川に寄せて” ・・・

  ♪ うさぎ追いしかの山
         小鮒つりしかの川・・・・・♪

私の育った頃の、能登・門前の昭和30年代はまさにこの歌のとおりの日々でした。
学校へ通う道の途中に八か川とその支流の古川という小さな川があり、それぞれに鹿磯橋、古川橋という木の橋がかけられていて、海に近い下流の橋でもあったので台風がきて大雨が降ったりすると流されたりもしたものでした。増水し、すぐ下まで来ている濁流を見ながらおそるおそる集団下校した事も何度かありました。
そんな川での当時の思い出として残っているもののひとつにうなぎつりがあります。父と二人、夏の暑い日差しの中、川の横の田んぼの脇を流れる小川でどじょうをすくって、夕方から夜にかけ川の土手から何本も竿を仕掛ける。その仕掛けたるや全く単純なもので、2〜3メートルの竹竿に糸を結びその先の針にどじょうをひっかけただけのものである。1本1本川べりの土手に護岸用に敷かれた蛇籠(じゃかご)に差し込み固定する。完了したら、一度家に帰りしばらくしてから、期待にわくわくしながら再び川へ。仕掛けた竿を順々にあげていく。なかにはうなぎがくわえて川の中の石と石との間に引っ張り込んでしまったものもあり、その時はパンツ一枚で月明かりの川の中へ糸を手繰りながら入り、引っ張り出す。時には”ナマズ”がかかっているのもあったりする。
そうして何匹も捕れたうなぎが庭先に置かれた行水用の大きなタライの中でぐるぐると泳ぎ回るのを見るととてもうれしかったものです。さらに、それが夕食の食卓にのると、得意げになったりもしました。
今でも、たまに、スーパーや市場の店先で焼きながら売られている、うなぎを見るとその匂いとともに少年時代のふるさとのなつかしい川の思い出がよみがえってきます。そして、たまに田舎に帰った時、かつての面影も薄れ、橋げたも立派になった橋の上から川面を見て当時をなつかしく思い出します。
この流れが、何時までも絶えることなく続くようにと祈りながら・・・・・。


これは、以前某民間放送の  ”ワンダフルリバー”川に寄せて”
と題したキャンペーンに投稿して採用された物だが。今回の地震に際して思い出したのでここに紹介しました。
ちなみに、この川は、今回の地震では目立った被害もなかったようで、流れは変わっていないようだ。

         ”・・・・・ 忘れ難きふるさと♪ ”

投稿者:Sute
at 12 :56| 日記・今日の出来事 | コメント(0 )

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