2009 年01 月20 日
大寒と“ KET ”
子供の頃に、住んでいた輪島市日本海に面した小さな村
今は、立派な海岸道路が出来て
人の移動も車を利用することが多くなったが
当時の道は舗装もされていない砂混じりの地道で
冬になると日本海から吹きつける北西の風で
吹き飛ばされた海岸の砂が顔にあたって
たいへん痛かったのを覚えている。
正面に向かった時などは、目も開けていられない事もあったりした。
そんな中での能登のおばさんたちの、冬のお出かけスタイルがあった。
頭から頭巾のような布をかぶって、さらに毛布のようなものを
体に巻いて風をものともせずに歩いて行く姿が印象的だった。
体に巻いた物をみんな普通に“ケット”と読んでいた。
長い間、方言だとばかり思っていたが・・・・
ずっと後で、解かったのだが実はこの言葉は立派な英語
“blanket”:(毛布) のことだった。
広辞苑にもブランケットの略・・・・と載っているし
英語の辞書にもblanketの一番初めに毛布、ケット・・・とあった!
今日は大寒
1年のうちで最も寒い時期だが比較的穏やかな一日だった。
今ではこんなスタイルは見られなくなってしまったと思うが
風の強い冬の日には、ふと思い出すことがある。
投稿者:Sute
at 20 :48| 日記・今日の出来事