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2005 年12 月06 日

抒情詩 凩(こがらし)

青々とした天つ空に 玉屑は覘き
小径でふと足を止め 思い撓めば
凛烈な木枯らしは 猫を絶つ

煩憂するは宵闇
寄り添ふは鴉色の外套

天蓋の奥に慈光を渇し
夜さりつ方の空を望む
其れに対峙し 呟くは数奇

けふはとてもちかしひものだな 孤独よ
あぁ おまへはなぜそれほどに うつくしひのだろうか
そのけだかきかがやきが わたしをおひこむのは
かなしきはんぴれいである

振り返れば先刻の猫が 此方を仰視してひる
私はその頸を 逡巡せず絞め上げる

気付けば両腕に抱かれし猫
私は此れに何を願ふか
残りし寸毫の温もりに 呟くは非望

ねがわくは 赦しを
ねがわくは 安らぎを
ねがわくは 憐愛を
ねがわくは 終焉を

投稿者:未定at 00 :24| 文学 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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