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2006 年04 月08 日

雨に詩う

 差していた傘から掌を離し 私に降り刺す霧雨を受け容れる

 天霧る空へ両腕を伸ばし 叶わない非望を願う自分を嘲笑しながら
 左手首に十字架を持つ伸ばした手で顔を覆い
 その哀しい指で目頭を押さえる

 「嗚呼、斯くも雨雫は凛烈と私が躯に響くモノで或るのか。」

 空知らぬ雨は止む気配も無く ただ私の胸を濡らし続ける

投稿者:未定at 11 :07| 文学 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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