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2010 年03 月02 日

早く来て下さい!

 
 
 
 
「光栄座」まだご覧になっていないあなた・・・。

早く来て下さい!

この劇団のお芝居、一回見逃すことが、本当にもったいないです!

めっちゃ笑えます。めっちゃ泣けます。めっちゃ感動します。

見事です。とにかく一回来て下さい!



今日のお芝居「三人出世」も最高でした!大入りいただきました!ありがとうございます!

それでは、今日は特別、お芝居の流れをたどってみましょう。


高い金利の借金に苦しみ身を投げようとする親子の前を、役人の「トモ」が通りかかります。
「俺がなんとかしてやるから心配するな。今悪魔小僧サダ吉をひっ捕らえれば10両手に入るからそれをくれてやる!」と約束します。

そこに現れた高利貸し。しかしそれが貧乏村で共に育った親友「シマ」だと分かり、「もうちょっと待ったれや」と説得します。





家に帰ると、先ほどの親子が掃除して、飯作って待っています。笑
「あなたは顔も不細工だけど、どうか嫁にもらって下さい」。
喜びに舞うトモの元に、親方が「何やってんだ!悪魔小僧が出たぞ!」と迎えに来ます。






悪魔小僧を見つける事ができず、再び家に帰るトモ。そこで見たものは勝手に飯を食う悪魔小僧サダ吉の姿。笑









しかし、その悪魔小僧の正体はまたもや貧乏村で共に育った仲よし三人組の一人「サダ吉」であった。
お互い役人と大泥棒とも気付かずに再会を喜びます。
しかし、話をするうちにお互いの身分に気付く2人。
サダ吉はトモを思い、「俺に縄をかけろ」と覚悟を決めます。





「金は用意できたんか!」と再び現れた「シマ」。
これで貧乏村出身の三人が出揃いクライマックスへ・・。

友達をひっ捕らえるわけにはいかない!とトモ。

それに対し、泥棒になり下がったサダ吉を見下すシマ。

緊張感が高まり、そして・・・。



・・・お客さんをいじります。笑(うまい!)











「金持ってたらそんなに偉いんか!苦しい時こそ労わり、助けるのが友達やろ!あの頃のお前に戻ってくれ!」
初代姫川竜之助、キレる!の巻!








昔おまえが川で溺れた時、反対を押し切ってただ一人助けに行ったのがこのサダ吉。この恩は一生忘れないと、あの時、おまえそう言ったじゃないか!あの時のおまえはどこに行ってしまったんだ!

・・・「昔金が無いばっかりに、病気の母を死なせてしまった・・。金さえあればと金持ちになったが・・、金で情けは買えない・・。俺が間違ってた!許してくれ〜!」




サダ吉を逃がしてあげたいトモ。しかし「他の役人に捕まればキツい拷問にあって死んでしまうかもしれん。・・おまえが捕まえてやれ・・」とシマ。

涙のシーンです。シマの羽織を着て、サダ吉がトモに連れられ自首していきます。






昔に戻った三人。最後にサダ吉
「トモ、捕り声をあげてくんな!」
「コケコッコー!」と鳥声をあげるトモ。最後まで笑わせます。
そして・・。
「悪魔小僧サダ吉!目明しトモ蔵が召し捕ったぁ!
きりきり立て~ぃ!」

キマッた〜!!

最高にカッコイイです!

・・・・・・?

あの〜。初代・・・。

もうお芝居終わりましたよ。
幕から出ちゃってますけど・・。大丈夫ですか?笑
ホント最後まで笑わせますね。


こうして写真で解説するのは嫌なんです。
一瞬一瞬の空気感、間合い、自然なまでに洗練されたセリフ。そしてそこに新鮮に、どこまでも深く込めた思いは臨場感を持って伝える事ができませんからね。

思いを込めセリフを発する。型に忠実であることの美しさ。型を崩すことでさらに美しさを増してゆく、その流れによって一気に引き込まれる快感。

それが味わえる光栄座のお芝居。これはすごい・・・。

そしてその光栄座がおすすめするのが明日のお芝居「まわる人生」です。
四国であった実話だそうです。
どうか見逃さないよう。お待ちしております!


そうそう。話は変わって、お休み処に新コーナー登場!
題して!

「光栄座 写真館 BY 南島 幻!」です!
いつも素敵な写真をお休み処に展示して下さっている幻さんが、光栄座のみなさんを素敵に撮って下さいました!
開演前に、休憩中に、是非観てみてくださいね!
素晴らしいですよ〜!

投稿者:naoki
at 21 :46| 日記 | コメント(4 )

◆この記事へのコメント:

◆コメント

今晩は、naokiさん。

今日naokiさんのブログを見てビックリ!!
私が本日観劇したお芝居と同じではないですか。
たくさんある演目の中から同じ芝居を同じ日に・・・偶然ってあるんですね。
でも同じ演目でも微妙に芝居が変わってくるんですね。
naokiさんの写真入り解説を見て、「同じ芝居?違う芝居?」と考えてしまいました。
このお芝居、泣かせる部分もたくさんあります。
しかしこちらの劇団さんもお客さんをいじりました。
お客さんも毎日違うのでその場その場でいじり方が違う。だから2日同じ演目でもまた見てしまう。
思いっきり泣いて、笑って、また泣いて・・・
芝居はその場で見るのが一番。この感覚、感動はそこにいる人しか味わえない部分がたくさんあります。
たくさんの人に見ていただきたいですね。
送り出しで座長さんに「また明日ね!」と言われた私はきっと明日の昼食の後には車を健康ランドに向けて走らせているでしょう。

投稿者: マリン : at 2010 /03 /03 22 :25

◆コメント

今日は。
大入りおめでとうございます。
昨夜帰りが遅くなり、それでもパソコン開いていたら、息子のたまわく、「めずらしいな、こんなに遅く。」

 にっこり、にっこり。これから私の至極のひと時、幕明けです。
何はともあれ画像を観ながらマウスをスクロール。(終っちゃった)
始めの画像に戻って。
ワンシーン毎に概説とト書きをにらめっこ。
うん、、、。「なんでここで笑えるの?」画像を大きくクリック。 ううん、、。次ぎへ。

光栄座のお芝居、一度観たらもう一度、もう一度観たら又今度。私はまだ四公演しか観た事がありません。
でも、一度でも光栄座のお芝居観た人には、ブログのお陰で伝わってきていますよ。
憎めない悪がき小僧の夢乃助座長。
ぴりっとした中での思いもよらない笑い有の初代。
ストレートの音次郎さん。(カーブもちょっぴりね)

遅くなりましたが、新設コーナーおめでとうございます。私個人的には観ることの出来ない悔しさから少し嫉妬しています。(ほんのちょっとですよ。)

世界は狭くなったと素直に思えるのに、日本はまだまだ広い。
しばらくの間は、ブログで楽しませていただきます。何時の日かnaokiさんのブログで私の観たお芝居の、画像、概説を目にするチャンスきますかね。あまり長くも無い首、なが〜〜くして待っています。

 有難う御座いました。  はるかなる石見神楽の里より。


投稿者: ボブ : at 2010 /03 /04 15 :06

◆コメント

マリンさんこんにちは〜!
返信遅くなって申し訳ございません!
演目同じでしたか!すごいですね・・。劇団によって内容が微妙に違い、強調する部分も違い、お客さんも違う、地方によってツボも違います。まさにその日、そこでしか見る事が出来ない芸術作品と思えば、見逃したくなくなりますね。
感動は元気の素です!ファンがいてこその大衆演劇、みんなで大事にしていきたいですね。いつもありがとうございます!

投稿者: naoki : at 2010 /03 /06 14 :05

◆コメント

ボブさん、コメントありがとうございます!
返信遅れまして申し訳ございません。
いつも楽しみにして下さってて感謝です。ボブさんの光栄座への思い入れの強さを感じると、俺も気合い入れて書かなきゃって思います。ホントに見どころがたくさんで、しかも深みのある光栄座。ぶろぐのネタには困らなそうです!
これからもよろしくお願いします!

投稿者: naoki : at 2010 /03 /06 14 :19

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