「トゥルー・ラブストーリー」シリーズについて(雑記)
・トゥルー・ラブストーリー(PS)すべてはここから始まった。シリーズ第一作目。
ゲーム史に名前を残しかねない「ときめきメモリアル」(PCE)を模倣したかのような作品、･･･にしか発表時には思えませんでした。
はっきり言ってキャラクタも全然かわいくないし、受けるはずがないと思ってました。(とはいえ、「ときメモ」も取り立ててかわいいキャラクタではありませんでしたが。)
転校という一つのきっかけで動き始める主人公。残された期間は一ヶ月。この短い期間の間に、知り合い、仲良くなり、(ヒロインに)告白、という形が基本の流れになります。
プレイしてまずカルチャーショックを受けるのが、通常時の「会話を会話として成立させていない」事でしょうか。このシリーズ最大の特徴ともいえるのですが、「･･･って、･･･なんだって」「へぇ、そうなんだ。それって良いわね」といった具合に、内容が全くわからない会話になっています。ヒロインとの会話も楽しみの一つだと思っているとあっけに取られてしまいます。
しかし、会話のバリエーションの限界から毎回のように同じフレーズを繰り返されるよりも、会話内容をプレイヤーの想像に委ねるという判断は正解だったのではないかと思います。
会話になってないのですが、それでも親密になる様子がそれだけでも充分理解出来る、感じられる、というのは非常に凄い事だと思います。
本作品の最大の売りである「下校会話」ですが、これは良いです。「ときメモ」では味わえなかった「ドキドキ」がここにはあります。女の子と一緒に歩くわけですが、興味を惹く話題を選びつつ相手をドキドキさせすぎないよう(あまりドキドキさせてしまうと途中で逃げるように別れます)にする。相手の一つ一つのリアクションが堪りません。この「下校会話」の存在一つで「あのときメモを超えた！」と当時は思ったもんです。(遠い目)
キャラクターの絵に関しては正直上手いとは思えませんが、作品にマッチしていると今では思えます。基本のシステムがしっかりしているからこそでしょうけど。
プレイ時間は1周4時間程度なので気軽にプレイ出来ると思います。積んでる人はぜひプレイしてあげてください。
OPを仲間由紀恵が歌っているのは時代が早すぎたということでしょうか。
・トゥルー・ラブストーリー 〜Remember My Heart〜 (PS)
前作のマイナー改訂版。
・トゥルーラブストーリー2 (PS)
シリーズ最高傑作と名高い本作。･･･ですが個人的には評価してないです。
前作が春夏秋冬の季節だったものを学期で分割。ですが、一ヵ月後に転校という設定は一緒。キャラクターは一新されましたが、前作を超えた、と感じさせる部分はほとんどなかったです。新鮮さという部分がなくなってしまってる反面、洗練されているという印象はありましたが。
ぶっちゃけ、頬を染める時の表現が嫌いです。
・トゥルーラブストーリーf (PS)
トゥルーラブストーリーのファンディスク。ポケットステーション対応のミニゲーム等を収録。
･･･すみません。「2」は全キャラ終了してないので未プレイです。よってこれに関しては評価出来ません。
・トゥルーラブストーリー3 (PS2)
シリーズ初のPS2向け作品。舞台は中学校最後の一年間。さすがに転校はなかったですね。
本作品はキャラクターが高校生から中学生へ変更されており、シリーズの中でも特殊な位置付けになっています。(ファンタシースターの3みたいなものかと。)
期間が一年ということで非常にプレイ時間が長いです。(短くも出来ますが･･･)
告白すると卒業まですっ飛ばしとか非常に消化不良な出来になっています。その所為でプレイヤー評価はかなり低いです。3人で下校出来るとか目新しい部分もあるのですが、テンポの悪さばかりが目に付いて一般の人にはお奨め出来ません。
・トゥルーラブストーリー サマーデイズ アンド イエット... (PS2)
シリーズ最新作。本作品は季節を夏に限定しています。キャラクターデザインが変更されて見た目の印象は随分と変わってしまいましたが、中身はTLSそのものです。
イメージとしては「TLS」や「TLS2」に近いものがあります。(バーチャファイターが4になって2の感覚に近くなった、という感じに似たものがあるのかも。)
今までキャラクターの絵柄で敬遠してた人もプレイしてくれそうですが、売れてないみたいですので非常に残念です。
シリーズの個人的な評価は、
TLS＞TLS3＞TLSS＞TLS2＞TLSR(TLSf)です。参考までに。
シリーズを通して良く出来ていると思います。見かけたら是非手にとってレジまで運んであげてください。
投稿者：F.Aat 08 :43| 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )