<< 前のエントリ |メイン | 次のエントリ >>
2005 年03 月13 日

プンタアレナスの風 〜piscoの香りに包まれて〜 @

10年前の今頃、僕は大学の親友ヒデオと地球の裏側チリの最南端の港町
プンタアレナス郊外の荒野の一本道にいた。

一日一本朝一番のプエルトモンからの航空便で空港に到着したが
日曜はタクシーもバスも休みでいやしない。

仕方が無いので連れと二人、ヒッチハイクで
30kmはなれたプンタアレナスまで行くことにする。

プンタアレナス方向に歩きながら親指を立て続けること一時間、
ようやく一台の大きくて古いアメ車が猛スピードで目の前を過ぎる。

「!」

煙幕のような砂煙を巻きたて、強烈なブレーキ音とブレーキ痕を残して、
50mも先で止まった。

「・・・」

フルスロットルバックで奴は僕達のところまで戻ってくる。

「・・・」


デコボコな車体の窓から身を乗り出した男は20代半ばで丈は190cm、体重120kgはありそうな車体に合相応しい巨漢だ.
なにやら焦点の定まらない目でその男は言った。

「おい、おめら、どこさいぐんだ?のっでけ(イメージ)」

いやな予感はしていた。

片手にはpiscoというチリ名物の度数の高い焼酎ボトルが握られている。
口から強烈なアルコール臭を放つ赤鬼のようなその男は、
片手にpisco(チリの有名な度数の高い焼酎)のボトルを握り締めている。

飲酒運転というか、飲酒ing運転・・・

酩酊状態じゃねぇか!!
出会い

ラガーマンのヒデオよ、キッパリ男らしく断ってくれ!
と連れに期待の目を投げかけたが、愛想笑いをしてヘラヘラしている。

なんて頼りにならない筋肉だ・・・

けっきょく僕達はきっぱり断ることもできず・・・乗ってしまった。

あぁそうさ、怖かったさ。断る勇気がなかったさ。

しかし、このあと僕達は人生最恐の瞬間へと突き進む・・・

                           (つづく)


なんか暫く、工房と関係なさそうでスミマセン。

投稿者:与五朗(よご)at 11 :48| 海外流浪 旅日記 | コメント(2 ) | トラックバック(0 )

◆この記事へのトラックバックURL:

http://blog.nsk.ne.jp/util/tb.php?us_no=1103&bl_id=1103&et_id=2274

◆この記事へのコメント:

◆コメント

こら〜、たろう!あっいや、与吾朗〜!
なかなか面白いやんか。でもだいぶ記憶が間違っとるやんけ。まあ〜、細かいことは言わんとくわ。
また、行きたいよなSudamerica!
ほな。

投稿者: けんいち : at 2005 /06 /07 00 :28

◆コメント

あほぅ、めっちゃ事実や!

名前とか本名使うのあれなんで一部仮名やけども・・・

基本的に書き手が主人公でヒーローで
君達は脇役で引き立て役ですから・・・残念!!!

もうこのフレーズすら死語の世界か!?斬り〜〜〜っ!!!

投稿者: よご : at 2005 /06 /07 10 :23

※必須