<< 前のエントリ | メイン | 次のエントリ >>
2007 年11 月20 日

手作りプラネタリウム 穴をあける前に

昨日は真冬なみの寒気がやってきて、車の上に3センチぐらい積もりました。タイヤを先週のうちに換えといてよかった。道路や地面は積もってませんでしたがいよいよ初めての山での冬が始まります。東北では早くも大雪とか。

さて、材料がそろってピンホールの穴を開ける前にやらなくてはならないことがいくつかあります。
1 塗装 恒星球の内側をつや消しの黒で塗装します。内部反射を少なくしてきれいに投影できるように。外側は何色でもいいですが、よけいな反射をなくするにはやっぱりつや消し黒がいいでしょう。穴を開けた後に塗装すると、穴がふさがってしまうので穴を開ける前にやっておくこと。
アクリル半球やプラスチック半球の場合も塗装しますが、これは遮光のため。黒だけだと光がもれることがあるので、下地に銀(アルミなので遮光性が高い)の塗装をしておくとよいです。ちなみに、透明素材の場合、この塗料を薄めたり剥がしたりすることで天の川を表現することができるそうです。マイスターの改造記事にもありました。
2 星図のプロット 恒星球の形(断面図)を作図して星図の経緯線を書き込む。色鉛筆かダーマトグラフ(油性の色鉛筆)かポスカなどが書きやすいと思います。星図は観測用のものでいいのですが、外側から穴を開けるには裏返しにプロットしなくてはならないので、反転してプリントするか、トレーシングペーパーにコピーして裏側から見て作業します。できる人は星表から座標変換してもいいですが、目分量でも大丈夫です。穴開けに失敗したら、アルミテープで内側からふさぎます。プロットは星の等級に応じてドリルの太さを替えなくてはならないので、色を替えてプロットしておきます。星座をつなぐ線なども書き込んで星座の形が自然に見えるようにします。
3 ドリルの準備 等級により穴の大きさを変えるのですが、手に入るドリルの刃で一番細いものが最微恒星ということになります。0.2ミリのドリル刃がミニ四駆工作用に売られています。COREでは、これで7等星を開けたということです。そして0.1ミリの穴はそもそも無理ではないかとも書かれています。ヒゲキタも学生時代0.2ミリで5等星を開け、それから20年、0.1ミリのドリルを探してきました。たぶん0.1ミリのドリルはないでしょう。あっても使えないでしょう。(0.2ミリですらあんなに折れやすいのですから)
しかし、0.1ミリの穴を開ける方法が見つかったのです! ヒゲキタはそれで学生の時には5等星までだった恒星球を6等星にバージョンアップしました。

投稿者:ヒゲキタ
at 20 :18| 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

◆この記事へのトラックバックURL:

http://blog.nsk.ne.jp/util/tb.php?us_no=1788&bl_id=1788&et_id=58500

◆この記事へのコメント:

※必須