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2008 年03 月03 日

大阪市立科学館に行って来ました

大阪に出張プラネタリウムで行ったついでに大阪市立科学館へ行き、学芸員の渡部義弥さんにお会いして、モバイルプラネタリウムや全天周映像についてお話をうかがいました。お仕事中時間をさいていただき、ありがとうございました。プラネタリウムも見てきましたが、前日車中泊だったので、ほとんど寝てしまいました。

 以前の全天周映像は魚眼レンズで投映していましたが、グーグルマップのようにスムーズに画像をつなぐ技術のおかげで分割投映がきれいにできるようになりました。大阪市科学館ではハードの方でもスムージングしているそうです。プラネタリウムも星野写真をつないで投映すればグーグルスペースみたいになるのではないでしょうか。
 大阪市立科学館は全天周映像は五藤のバーチャリウム2で、これは中身はデジスター3だそうです。投影機は6台だったかな。デジスター3は投映部分はないので魚眼投映でも分割投映でも投映する側で変わるわけです。
この投影機を左右2台ずつにするとフルドーム立体映像、国立天文台の4D2Uになります。いままでプラネタリウムではスクリーンの材質の関係で偏光方式の3Dはできなかったのですが、新しい方式でできるようになったのです。

★全天映像で「沈黙のフライバイ」実写ドラマ化希望。
★4D2Uで「スターウォーズ」全天周立体映像化希望(無理)。

★沈黙のフライバイの全天周映像化について。
全天周映画を作るのは普通の映画の何倍もお金がかかりますが、プラネタリウムの番組としてなら、あまりお金をかけずにいいものが作れるのではないでしょうか。(渡部さんは専門家なのでもちろんわかっていることなのですが)
パッケージファイルを買ったり、作ったりしなくてもバーチャリウムはデジスター(プラネタリウム)なので、光速の70パーセントで太陽系に進入する赤い小人視点の映像とかも作れる(はずですよね)。
メッセージ絵や赤い小人は光の点なので、CGはそれほど複雑ではない。
実写パートは実際の映画やビデオと同じくらいかかるけれど、フルドームでなくてもいい(電波望遠鏡群や、衛星組立室は魚眼フルドームで見たいけれど)。
シーンの数や登場人物も多くない、。
トランシット観測や恒星間測位システムなどの解説部分はコンピューター画面を直接投映したほうがリアリティがありそうだし。
つまり「沈黙のフライバイ」は全天周映像向き。一般のお客さんや子ども向きかどうかはわかりませんが。ただ、何百個もの太陽系外惑星が見つかっていることや、SETIについてはもっと一般に知られてもいいかと思います。

★スターウォーズの全天周立体映像化について。
2D映画と3D映画は文字通り次元が違いますが、3D映画と全天周立体映像(フルドーム3D)も次元の違うおもしろさです。やっとこれが実現できる投映環境がそろったのになあ。
国立天文台はもちろんやってくれないだろうし、本家のルーカスも2D・3D変換スターウォーズが(今年完成とかいってたのに)まったく進んでいなくて中止になったらしいし、ましてフルドーム化やフルドーム3D化は無理。そこで、私、ヒゲキタが作ります。今年の大阪のSF大会(ダイコン7)にエアードームをもっていきます。フルドーム3Dでスターデストロイヤー(全長1.5キロメートル)を頭上に飛ばします。ルーカス見に来いよ!

投稿者:ヒゲキタ
at 18 :32| 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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