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2008 年10 月17 日

ドーム映像感想(2)科学技術館シンラドーム

 基本的には4D2Uと同じだが、より大きいDLPプロジェクターとつなぎ目のないドームスクリーンなど改良されている。明るさのムラもない。しかし波長分割フィルターのドーナツ型の視界の狭さはかわらない。首を動かすことで対応。
 番組はコズミックビュウは4D2Uそのまんまなので、国立天文台に予約して行くよりシンラドームに行ったほうがいいと思う。他の番組も見れるし、すいている。(10時半からの番組は観客が自分1人だった)ぐりぐり動かすMITAKAを見たいときは土曜日のユニバースというイベントで見れるそうです。
 同じ番組を3Dではないフルドームでも投映しているらしいので、そっちで見たほうがいっそいいかもしれない。
 セントラルドグマは細胞内のしくみを分子機械の活動に見立てて(ホントにRNA とかがメカデザインなのだ)おもしろかった。DNAが細胞内宇宙の軌道エレベーターのように無限に伸び、宇宙船のような分子向上がドッキングする様は凄い。理化学研究所が作ったらしい。これはお薦めだ。
 もう一本の宇宙ステーションの番組も見てくればよかった。
 オルハリコンの社長は学生時代から全天映像をつくっている天才的な人だとウィルさんから聞きました。たしかにこのシステムは凄い。ストリートビューから水族館、体内、宇宙、原子の中までまさに新羅万象を映せるシンラドームだ。
 3Dドームの没入感についてだけは、意外なことにヒゲキタの立体映像のほうが上だった。セントラルドグマでも細胞の中に入っていくシーンでは「おおっ」という歓声が上がっていたが、映像の中に入る、包み込まれるという、没入感はヒゲキタのドームのほうがより大きかったのだ。
 これはヒゲキタのドームが小さいため、物理的にスクリーンの中に視野が入り込んでいるためと思われる。よりCAVEのような全面スクリーンに近いわけだ。シンラドームは傾斜型ドームなのだが、半球なため、真横方向までしか投映できない。立体効果も体が包み込まれる寸前で途切れてしまう。いわば寸止め没入感なのだ。
 これは思わぬ利点を見つけた。この効果を最大限に活かすためヒゲキタドーム(キロちゃんドーム)の改良をする。ドームの地平線以下の壁の部分も白いポリを張ってスクリーンにしてみようと思う。11月8日のMake: Tokyo Meeting 02 では没入感のアップした手作り全天周立体映像 KAGE-3D が見られるはずだ。
 それからこのイベントには学生さん手作りのレンズ式プラネタリウム「Qスター」が登場するかもしれない。投映星数200万個というまさにメガスター2世だ。キロスター VS メガスター 名前で負けてるぞ。ドームでも負けてるぞ、というか勝負にもなってないぞ。がんばれキロちゃん! みんな見に来てね。

投稿者:ヒゲキタ
at 09 :35| 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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