2006 年05 月27 日
小児救急
小児の救急は社会的な問題になっています。私も開業当初はかかりつけの方に24時間対応するべく頑張りましたが、自分の身体がもたないと思い徐々に時間外を診なくなりました。時間外診療に疲弊し、本来の診療で医療ミスをしては本末転倒です。
小児救急の問題点は、親が思う救急と真の救急との間に大きな落差があることです。夜間の時間外を受診するほとんどの小児は、一晩様子を見ても何ら問題ない方々です。我々専門家からみればそういう状況でも、親の立場からは我が子が病気になった時が救急なのですね。
私たちも社会の需要に応えるべく、いろいろと努力しています。まず、大手町の夜間急病診療所に月1回の出向をしています。ほかに、小児急病電話相談の当番を半年に1回しています。そして、最近 県立中央病院で毎週水曜日の準夜帯に地域の開業医が交代で診療にあたっています。マンパワーのある所での診療は私たちにとっても安心して診療に専念できるのです。
投稿者:ドクターヒッポ
at 22 :35| 日記