2006 年09 月16 日
モンクロシャチホコとフタモンアシナガバチのこと。
ちょっとした生物学者の気分で身近にあった虫の話をしましょう。一つめはモンクロシャチホコです。2週間ほど前に当院前の犀川沿いの桜の木から大きな毛虫がボトボト落ちて、民家に向かって大行進をはじめました。これは大発生しているアメシロに違いないと思い、町会長さんから金沢市に連絡してもらい駆除の専門業者さんが来て駆除してくれましたが、モンクロシャチホコという蛾の幼虫とのことでした。8〜9月頃に桜の木の下で落ち葉の裏か土中で蛹になるそうです。土を探しての長い旅だったのでしょう。
二つめはフタモンアシナガバチです。つい先日のこと、患者さんから駐車場に面した壁に蜂の巣があると言われ、探してみると、電力メーターの上方に直径約25pの見事な蜂の巣があったのです。蜂が群れていたので写真を撮りました。自分で除去するのは危険と思い、専門業者さんに来てもらいました。白い防護服を着てマスクをつけ薬剤を散布してから蜂の巣は除去されました。業者さんはモンスズメバチかもしれないと言ってましたが、私の調べたところでは、蜂の形態、色、巣の形からして、フタモンアシナガバチだと思います。
話題は変わりますが、今年は急にすずしくなったせいか、気管支喘息症状を呈する人がとても多い気がします。寒くなって、風邪をひき、それが引き金となる人と、純粋にアレルギーの人がいらっしゃいます。感染症では、気道感染を起こすマイコプラズマやウィルスが流行しているのも一因です。
ふだんから咳の出やすい子どもさんは、お布団の上で跳んだりはねたりしては絶対にいけません。ホコリが舞い上がって、夜間の激しい咳やゼーゼーの原因になります。10月・11月の秋の喘息シーズンを前にしてこのような状態では先が思いやられます。皆様、気をつけましょう。
投稿者:ドクターヒッポ
at 23 :29| 日記