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2007 年01 月14 日

ノロウィルス騒動

 年が明けてもノロウィルスが依然として流行しています。
 今年はインフルエンザの流行が遅れているので、なおのこと目立っています。マスコミが連日報道するのでノロウィルスによる胃腸炎と診断すると多くの皆さんはギョッとした顔つきになられます。慌ててそんなに重症の病気ではないこと、以前からあった病気であり、毎年、晩秋から冬にかけて流行するものであり、今年はたまたま罹患者が多く話題になっていることを説明して、やっと冷静になられます。
 人間が人間であるためには人と人のつながりの中で生きていくことが基本です。生きていくためにはいろいろな細菌やウィルスに出会うのは当然のことです。ノロウィルスよりも強力なウィルスはいくらでもあります。いわゆる「おなかの風邪」の軽いものに目くじらをたてるのは行き過ぎのように思います。
 ノロウィルスの検査はまだ保険適応ではありませんので、自費となります。当院では¥3500です。結果判明までに2日間かかります。なお、ノロウィルスに有効な薬剤はなく、安静と食事療法および対症療法(整腸剤・吐き気止め)によって回復を待ちます。一般的には成人では2〜3日、小児では3〜4日で治ります。

投稿者:ドクターヒッポ
at 00 :46| 日記