2007 年10 月30 日
コミュニティバス(敦賀市と越前市)
福井県でのコミュニティバスの事例をふたつ。まずは敦賀市のコミバス
ここは路線バスが撤退した路線を、コミバスが代わってバス路線を維持しているというパターン。
コミバスの路線は、市街地だけでなく人口の少ない山間地まで路線が延びています。山間地路線の運行本数は1日5本くらいなのですが、通学にも使えるバスダイヤにしてあったり、駅・病院・市役所・学校といった、利用者ニーズの高い施設をルートの中に組み込むなど、意外と便利そうです。
もちろん「通学定期」も設定されています。毎日の足として使う、スクールバス+路線バスという意味合いが強いようです。
しかし、路線の見直しや小型バスを使って経費削減に努めているとはいっても、運行にはかなりコストがかかっているようですから、原子力発電所等からの税金収入で、財政の豊かな敦賀市だからできるコミバス運営なのかもしれません。
もうひとつは、同じく福井県の越前市のコミバス「のってぃ」
人口の少ない地区と駅や病院・市役所のある市の中心部を結ぶ路線を維持するという考えは同じなのですが、利用客を“自動車を使えない高齢者”に絞り込んでバスダイヤを設定しています。
利用客の少ない路線では「1日3便・週2日の運行」という珍しいバスダイヤを組んでいました。
週に2回限り、午前中に街に出て昼または夕方に帰宅というパターンに限定され、毎日使う生活の足という機能は満たしてはいませんが、“自動車を使えない高齢者”の通院や買い物用の交通手段としての最低限の機能は維持しているようでした。
利用客を絞り込むことで、コミバスにしかできない、こまわりのきいた運行もできるということに、あらためて気づかされました。
投稿者:モリグチヨシヤスat 10 :59| 公共交通 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )