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2006 年11 月24 日

ピーマン炭そ病

あなたの知らない病気のせか〜い。今回はピーマン炭そ病です。
実はこのピーマン、趣味と実益を兼ねて顕微鏡を購入したものの春から事務職に飛ばされて腐っている私を見かねて、病気仲間の後輩が差し入れてくれました。うーむ、この寒い時期によく見つけてきてくれた…。

でこれが、そのピーマン…。
炭そ病果実
いい具合に腐ってます。病斑に黒い点が同心円状に出るという炭そ病の特徴がよく出てます。

で、こっちがその点々の拡大。表皮が破れて黒い塊が露出してます。
表面拡大

これを縦に薄く切って顕微鏡で見たのがこれ。
断面拡大
上側が果実表面、下側が内側。
さらに拡大すると…。
分生子層
これは分生子層といって、無性生殖的に胞子を作る器官。ここで胞子(分生子)が大量に作られ、次へと感染してゆく。ひえ〜。

作られた胞子がこれ。
分生子
果実表面の黒い点に水がつくと、分生子層からこういうのが放出されて、流れ出し、ほかの実や葉や茎につくと、病気が広がるという寸法。
防除法としてはとにかく湿度を下げ、濡らさないこと。さらに薬剤防除。登録は「うどんこ病」だけど、ストロビーフロアブルあたり効きそうかなあ。収穫前日まで使えるし。でも、意外とピーマンは使える薬が少ないなあ…。
もしかしてピーマンの炭そ病ってレアもの?

投稿者:親方
at 04 :57 | 趣味 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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