2006 年07 月22 日
「鈴木則文/エンタテインメントの極意」
いや〜ぁ!おもしろいっ!今回は、「不良姐御伝〜猪の鹿お蝶」「ドカベン」「エロ将軍と二十一人の愛妾」(!)「まむしの兄弟」の4本を見ることができたが、どれもキレや勢いがすばらしかった。思想性や教育性がない分、ある意味純粋に映画を楽しめる。とはいうもののハリウッド映画とは違い、人間の体臭がするような生々しさがあり、それが存在感としてバシバシ伝わってくるのがまたよい。
中でも「不良姐御伝〜猪の鹿お蝶」がよかった。池玲子のスッポンポンでの立ち回りがエロカッコイイ!アナーキーさや完成度では「エロ将軍と二十一人の愛妾」が勝っていると思うが、私については「不良姐御伝」のザックリ感が好みである。
また、「ドカベン」のぶっ飛び具合も強烈だ。あまりのデフォルメ(というか素直に実写化している?)にドカベンファンには不評だったかもしれないが、そんなファンも稀となった現在、アニメの実写化としては出色の出来といっちゃっていいかもしれない。
不思議なのはどの作品も90分前後の作品なのに、十分満腹感があるというところ。見終わった感じでは、2時間くらいの感じ。テンポがよく、長さの割に物語が詰まっているせいだろうか。しかも、展開が速くても、決して上滑りしないというのが凄い。無理にエピソードを押し込んで、展開のスピードを飛ばしすぎた場合、観客を置き去りにしてしまう映画がままあるが、これらの映画にはそういうところは皆無であった。さらにもたれないところも凄い。3本連続で見たが、まだいけるといった感じ。まさにマジカル。これがエンターテイメントの極意なのか!
投稿者:親方
at 04 :53| 映画
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