2006 年07 月22 日
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」
あー、切ない…。せっかく鈴木則文監督の映画でテンションをあげたと思ったら、この映画でガックリ。40歳ひとり身にとっては、身につまされるというか、他人事ではないというか…。あらすじは、メキシコからの密入国者である友人に「もし俺が死んだら妻子のいる故郷のヒメネスに埋めてくれ」と頼まれた初老の荒くれ男が、その友人の死体と、友人を殺した男を拉致って、メキシコに密入国。ヒメネスへ向かうという物語。
まず、妻子をはなから持たぬのか、それとも分かれたのか分からないが、初老でひとり身の男が、シャイで人は良さそうだが、とどのつまりはどこの馬の骨か分からないメルキアデスの願いをかなえるために、国境警備隊員を拉致って、死体を掘り起こし(この死体がリアル…)メキシコへ逆密入国の旅に出るところが泣ける。自分が持たぬ「家族」と美しい故郷へメルキアデスを返してやろうというその気持ちが切ない。
さらに、メルキアデス…。彼もまた切ない男であるということが終盤分かってくる。
あー、思い出すだけでもへこむ〜。でも、いい映画です。
それにしても「エロ将軍と二十一人の愛妾」と「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」ってちょっと似てない?「二十一人の愛妾」と「3度の埋葬」のあたりが…。
投稿者:親方
at 05 :24| 映画
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