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2006 年07 月29 日

「ぼくを葬る」&「クライング・フィスト」

「ぼくをおくる」と読むらしいッス。
余命3ヶ月の若いフォトグラファーの話。
でまあ、彼はゲイなんだが、ノン気の私には男+男のカラミはちょっとツライ…。だがしかし、何故ゲイなのだ…。フランスで、しかもフォトグラファーなら当然ゲイなのか?リアリズムなのか?女の子でいいじゃないか(泣)。
強いて言えば難病ものだが、けっこう話は淡々と進んでゆく。彼氏との別れ、家族との和解、そしてひょんなことから、自分の子孫を残すことに…。この辺から話は現実離れして、ラストはフェアリーテール。浜辺の雑踏の中でさりげなく死んでゆくんだけど、ちょっとこんな理想的な死に方はないんじゃないか?カッコ良すぎ。
それにしても、人間の最後の希望として、生きた意味とか証とかややこしいものではなく、子孫を残すということをシンプルに持ってくるのは、やはり女流監督だからだろうか。
ジャンヌ・モローのチョイ悪ババアぶりがよいです。

「クライング・フィスト」は物語中心のつくり。文芸映画というわけではないけど、いまいち映画的盛り上がりがない。私としては、もうちょっと高揚感がほしい。ボクシングシーンもけっこう淡々としている。まあ、悪い出来ではないけど…。
内容は、2人のワケありの男が、最後にボクシング新人戦のリングで出会い、お互い色々背負って対決するというストーリー。したがって、2人の男の物語が平行して語られていく。この辺の語り口はけっこううまい。違和感なく2つの物語が語られてゆく。
で、ラストはさすがに感動。でも、デ・パルマ映画でおなじみのスプリットイメージで2人の顔が大写しはちょっと気恥ずかしい…。
2005年カンヌ国際映画祭 国際批評家連盟賞受賞ということらしいが、まあそんな感じ。スポーツ映画と思ってみるとちょっと拍子抜けするかも…。

やー、仕事が忙しくて更新が遅れ気味デス。
この2本も7月23日に見た分だったりして、もうちょっとで周回遅れ。
仕事のない国にいきたい…。←テンパリ気味

投稿者:親方
at 03 :37| 映画 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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