2006 年10 月30 日
上村なおかワークショップ続報
という訳で、上村なおかによるワークショップ「自分の身体をもっと知ろう」に参加してきました。平成の初めからclubで踊って17年、モダンバレエやコンテンポラリーダンスも大好きな私だが、こういった催しに参加するのは初めて。clubではグラス片手に、在りし日の東八郎よろしくヒョコヒョコ踊っているが、コンテンポラリーダンスに求められる柔軟性と筋力には、からきし自信がない。ワークショップの対象には「大人、中学生以上(特に普段身体を動かすことのない人、ダンスには縁遠いとと思う人、男性歓迎)」とあったのに勇気を得て申し込んだものの、ホントに大丈夫なのかとかなり不安だった。さらにジャージがないので、昔愛用していたアーミーパンツを数年ぶりに引っ張り出して着用したところ、腹回りがかなりきつい。先が思いやられると思いつつ、強引にベルトで締めて会場に向かう。
会場は21世紀美術館の地下にあるシアター21。翌日の公演用に組まれた舞台を使ってワークショップを行う。参加者は若いアベックから初老くらいまで幅広いが、いちばん腹が出ているのは私…。
まずはフロアに横になり体表をできるだけ床につけるという訓練。床にペンキが塗ってあってできるだけ体全体にそれがつくようにするというイメージ。さらにアバラ骨を動かしたり形を確かめたりとかで骨格を意識する。また、足の指と手の指を組み合わせたり、片足ずつ苗字と名前を同時に書いてゆくということで思い通りに動かない肉体を認識。最後はできるだけ壁や床に触りながら、地下からの階段を上がり美術館の外へ。ほとんど「エル・トポ」の地上へ出てくるフリークスといった状態である。やー、かなりアブナイ感じだったと思う。射殺されないでよかった。やってる方だったので写真が取れなくて残念だが、写真があったらあったでこっぱずかしくて見れないと思う。
clubでのダンスは、私にとって「私と肉体は一体であり不可分のものである」という心身の一体性を確認する行為、いわば精神と肉体を切り離して考える心身二元論に対するカウンターであったのだが、今回のワークショップでの「私である肉体」を再度異化し再認識するという体験により、ダンス歴18年目にしてようやく新しいステップへ進むことができそうな予感(どこへ行こうとしているのだ、俺は?)。ほんと参加してよかった。
このワークショップのあと、久々のユリイカ体験ですっかり気分がハイになってしまって(ユリイカ・ハイですな…)ニヤニヤしっぱなし…。きもちわるーい!
投稿者:親方
at 03 :49| アート
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