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2007 年03 月17 日

「ランド・オブ・ザ・デッド」(DVD)

1,800円の廉価版が出ていたので、つい買っちゃいました。
廉価版ながらオマケも充実していて、メイキングやインタビュー、音声解説も付いてます。それにしても、ロメロってムツゴロウに似てなくなくない?

この映画は、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」でおなじみ、ゾンビ映画の元祖&巨匠といわれるジョージ・A・ロメロの20年ぶりの新作ということで、劇場公開時(おととしくらい?)に見にいったんだけど、娘アルジェントやデニス・ホッパーなんかが出ててビックリ。DVDの特典映像によると、デニスのおっさんは自らすすんで出演したらしい。そういや「悪魔のいけにえ2」でもチェンソー3つ持って殺人鬼一家と五分に渡り合う、イカレたテキサスレンジャー役で出てたよなあ。

映画館で見たときは、正直物足りないなと思ったんだけど、改めて見ると意外と面白い。
ディレクターズ・カットということで、劇場版に比べ流血度が強化されており(劇場版はR指定回避のためひかえめ)、シーンの追加のほか、既存のシーンでもCGで血の色を鮮明にしたり、飛び散る血を増量しているとのこと。アクション映画なんかでは、弾丸や火花はCGで入れるというのは知っていたが、昨今は飛び散る血しぶきなんかもCGを使っていれるのか。うーん、CG恐るべし。
これ以外に編集の方もいじってあるのだと思うが、映画館で見たときと比べ全体的にメリハリが効いてる感じ。映画館で失望した人もレンタルで見直す価値はあると思う。

まあ、内容の方は、いつもどおり生き残った人間達が内紛を起こして自滅してゆくというもの。ワンパターンというか、一貫しているというか、この辺は40年前の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から変わらない。
しかし、時代によって内紛の対立軸が色々変わるというのはあるわけで、今回は貧者と特権階級との対立。また、ゾンビ駆逐用の装甲車を奪取し、特権階級の住むビルを攻撃しようとするあたりは「テロの時代」を意識したものであろう。

さらに今回は、ゾンビが知性や感情に目覚めるというのが最大の特徴。怒れるゾンビのリーダーが無数の仲間を引き連れ、要塞都市になだれこみ、貧民も特権階級もかまわず食いちぎる。
この辺は、これまでのゾンビに慣れた人間には違和感があるのだが、前作の「死霊のえじき」ではゾンビを教育しようとするマッドサイエンティストが出てくるので、シリーズ間では一応話がつながっている。

それにしても、煌めくビルを目指し、撃たれてもなお黙々と進み続けるゾンビ達が妙に泣かせる。特に前線基地を突破し、生者と死者を隔てる最後の障壁である川を渡り終えて、一人また一人と水中から現れてくるところがイイ!とにかくゾンビがかっこいい映画だ。

まあ、なんだかんだ言って、お目当ては娘アルジェントだったりするのだが…。

投稿者:親方
at 02 :21| 映画 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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