2007 年04 月16 日
「オーロラ」
コテコテの砂糖菓子のような映画かと思いきや、意外とマトモ(?)な映画。ダンスもミュージカルのようにいきなり挿入されるのではなく、ストーリーの一部として描かれていて違和感なく楽しめる。かえって、ダンスが素晴らしいため、もうチョット見せて欲しいと思うくらい。
ダンスシーンは、まず産まれながらのバレエバカの姫の踊り。さらに財政難の王国を救うため、国王が姫を金持ちの王子に嫁がせようと苦渋の決断をし、見合いのための舞踏会を開くのだが、これに招待される各国の王子が連れてくるエキゾチックな舞踊団(3組)がメイン。
この舞踏団の踊りがなかなかイカしてる。特に1回目の舞踏会のアラブ風の踊りがカッコイイ!贅肉の全くない、鍛え上げられた肉体の美には圧倒される(ホネホネスジスジでエロさには欠けるが…)。
しかし、2回目の舞踏会で「ジパンゴ王国」の王子が連れてくるのがなんと暗黒舞踏…って、見合いで見せるもんじゃないだろが!
とまあ、突っ込みたいところもあるけど面白い映画で、「エトワール」の監督にしてはマトモじゃんと(少々ガッカリしながら)見てたのだが、ラスト近くになって予告編に出てきた雲の中で踊るシーンや(雲までは空を飛んでいく…)リンチの「ワイルド・アット・ハート」の「善い魔女」みたいな鳥の精が出てくる一方で、国王をそそのかす悪い側近にさりげに姫が火をつけたりとなかなかヤッてくれます。
しかし、この監督、リンチに影響を受けてるのか天然なのか…次回作が待ち遠しい!
投稿者:親方
at 01 :48| 映画
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