2007 年07 月02 日
「ピンチクリフグランプリ」
いやはや、何ともマニアックな作品だ。大体が人形アニメでカーレースという発想が正気でないと思うぞ。
ストーリーはきわめてシンプルでキャラクターも類型的。
最初は人形の生々しい動きで驚いたが、キャラクターの魅力が薄いのと、ベタベタで濃いめの演出はイマイチで、前半はチョット寝てしまった…。
しかし、メカに対する偏愛と人形の細かい動きがかなりキテいる。
メカについては、発明家が主人公と言うことで、レトロ調のレーシングカーを筆頭にプロペラ駆動の三輪車や黄金のロールスロイス等こだわりのメカが色々出てくるが、それよりも作業場の感じなんかが、ホント機械好きな感じがする。
また、アニメーションについては、中盤のバンド演奏のシーンが凄い。たぶんこれは指の動きとかまで再現しているのだろうなというくらいの細かさ。
このあたりから「おおっ」と思わせておいて、いよいよレースシーン。
レース解説者の声は入るものの、結構ハードな描写で、かなり見せる。前半の眠気も吹っ飛ぶテンポの良さ。うーん、寝て済まなんだ…。
それにしてもこのレースシーン、どうやって撮ったのかよくわからん…。
もしかして本物のクルマをミニチュアに見せかけて撮ったじゃないかと思わせるくらい、何がなんだか分からないリアルさだ。1975年の作品らしいけど、ホント、CGのない時代によくここまでやるよなあ。
投稿者:親方
at 02 :37| 映画
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