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2006 年09 月05 日

金沢で

先日お休みをもらって金沢まで。ちょっと面白い演奏会に行ってきました。
「面白い」と言うとちょっと語弊があるかもしれませんが、じっさいに面白い体験だったと思います。
金沢21世紀美術館シアター21での「大井浩明クラヴィコードコンサート」
曲は、バッハ作曲平均律曲集の第2巻全曲というちょっと地味なものでした。(というより、ちょっと小難しい?)面白かったのは、この聞き慣れない『クラヴィコード』という楽器です。クラヴィコード


簡単に言うとピアノの前身なんですが、これがとても音が小さい。文字通り“かそけき”音しか出ません。100人ほどの観客でしたが、みんなで息を潜めて、咳払いも我慢して(時々おなかは鳴ってましたが…)耳を澄ませて聴き入らないといけませんでした。
それでも人間の耳は不思議なもので、だんだん慣れてくると、小さい音の中にも微妙なニュアンスが沢山入っていることが聴こえてきます。バッハというと、どうも堅苦しくて格調の高い音楽のように思われますが、いやいや、なかなか楽しい音楽を作っていたんだなと思いました。先入観が覆された喜び、とでもいうのでしょうか。

こんな楽しみ方ができるような、小さな集まり(クラヴィコードでなくても)をラポルトすずでも開催できたらいいですね。ふとそう思いました。
(つ)

投稿者:ラポルトすずスタッフat 22 :25| 取材・紹介 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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