2005 年03 月22 日
工房図鑑A 漆ベラ
工房図鑑A 漆ベラ錆下地、本堅地などの漆ベースの下地の場合刷毛ではなく
ヘラで下地を付けます。
ケーキ職人さんがクリームを薄く付けるような感じです。
手塗仏壇は通常、仏師地(泥地)というニカワベースの
下地刷毛塗りです。
ヘラ付けの下地は熟練が必要とされ、
材料も高い為、現在はほとんど見られない。
最近美川仏壇が見直されている一番の要因は、全国でも
珍しく、錆下地を常用している産地だからです。
材を塗師が各々の好みに削り出して使うのですが、
近年の良材不足で満足のいく品が手に入り難く
なっています。
投稿者:与五朗(よご)at 12 :12| 伝統工芸 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )