2005 年05 月07 日
海を越えて@
一昨年の年末に近い頃でした。一枚のFAXが届いたのです。
「○△□国 ×●事務所 担当☆※
美川仏壇の資料、カタログがあれば送付していただけないでしょうか。」
と書かれたものです。
近年、海外で粗悪なコピー品が造られることが多いので
美川仏壇のコピー品製造を目論む企業だと
勝手に推測した国際ビジネスに疎い私達は
失礼なことにそのまま無視していました。
十数日後、今度は一本の電話が鳴った。
「もしもし、○△□国 ×●事務所 担当☆※と申します。
先日FAXで資料請求したのですが、届かないもので
確認のお電話をさせていただいたのですが・・・」
電話口の女性のとても丁寧で上品な雰囲気に驚きました。
お話を聞ききますと、
親日家で高い審美眼をお持ちの駐日の高級外交官の方が
どうしても先祖を奉るために日本の仏壇が欲しいと言われる。
電話の方は、その秘書さんでした。
「なぜ、こんな田舎のしかも小さな仏壇工房にこんな電話が
かかってきたのだろう?」
キツネにつままれた様な気持ちに。
しかしウチのような小さい仏壇店に気の利いた
カタログやパンフは無く、
慌てて今まで撮りためた作業写真や完成品をワードでまとめて
冊子にして送付しました。
投稿者:与五朗(よご)at 13 :04| 開発裏話 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )