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2005 年05 月12 日

海を越えてD

金具師、蒔絵師、箔彫師ともに
このサイズ用に初めての図案を書き下ろし、
大変苦労しながら作業作業していただきました。

サイズがサイズだけに半年でできると考えていた
こちらの見積もりは大外れで一年。

先方様にもひたすら謝罪しましたが、
複雑で細かな注文に誠実に応えようとする結果であると
ご理解いただけていたので大変寛容にお待ち下さいました。

漸く完成に至り、公邸にお持ちする運びとなり・・・
セレブな世界、足首まで沈む赤毛の絨毯におののきながら
無事お渡しし、
先方様にも大変お喜びいただき、
我が子のような真新しい仏壇は
海の向こうへと嫁いでいきました。
海の向こうへ

投稿者:与五朗(よご)at 14 :01| 開発裏話 | コメント(3 ) | トラックバック(0 )

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◆この記事へのコメント:

◆コメント

こんにちは!
「海を越えて」とってもいいお話でした^^
素敵な出会い、そして素敵なお仕事されたんですね〜しみじみ。
そして、おつかれさまでした^^

うまく言えないんですけど・・・
何でも何処ででも簡単に欲しいものが手に入ってしまう今の時代ですが、
全てがそんなだと人生も日々の暮らしも味気なく通り過ぎてしまいそうです。
こういういいお話を聞くと、
日々の節約生活の中でですが
いつか暮らしに余裕ができる時がきたら、
私もこんなふうに
自分が本当に気に入って吟味して選んだ物を
一つ一つ得られるようになるといいなぁ、って思います。

誇りあるお仕事をされているよごさん、素敵です。

・・・何か恥ずかしいこと書いたかな(^-^;
でも本当に素敵だと思いました。

投稿者: 考え中 : at 2005 /05 /13 11 :44

◆コメント

よごさん。こんば^^っす。

よかった(^o^)\(^^ )無事に空を飛んでいったんだ^^

職人さんの。世界ってのは。不変なんだね。

ローテクとハイテク
アナログとデジタル
筆ペンとマウス。

どっちが。安らげるんだろうか?

結婚式。いってらっしゃーーい!!

投稿者: アタシ(●^o^●) : at 2005 /05 /13 23 :30

◆コメント

職人の世界は激動っすよ。

昭和、バブル期に不変を守る頑固な人は
次々廃業されていきました。

手塗りから吹きつけ。
天然漆から化学塗料。
天然木から合板。
漆接着から化学接着剤。
家庭内手工業から工場大量生産。

ほとんどの皆さんが仏壇の匂いと思いこんでいるあの匂いは
漆の匂いではなく、化学塗料の匂いなんですよ。

幸いにもこの時代まで不変を守ってきた親方や永島さんを
支えることが私の仕事のモチベーションなんです。

その意味では、
今回のお客様との出会いは、アナログであることの
誇りを我々一同再確認しあえた点でも幸せでした。


結婚式は同窓会のようで大変でした。
いい奴らばかりなんすよ。

投稿者: よご : at 2005 /05 /16 13 :41

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