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2008 年11 月06 日

必要は発明の母なのか

それがどうしても必要だったから、生まれるべくして生まれた商品は実はそう多くない。むしろ”こんな便利なものがあるんだよ”と人から商品を紹介されたときに初めて欲望が生まれ、それを必要と思う気持ちが出てくる。必要が発明を生むのではなく、発明が必要を生むというのだ。

かのTOYOTAグループの礎を築き、藍綬褒章を二度受章した豊田佐吉氏が木製人力織機を発明したときに当時の人たちは皆驚いたはずだ。機織は手でするものとしか考えていなかった人たちが外国製の物と比べ比較的安価に手に入ると知って一気にそれを必要とし、瞬く間にシェアを拡大したのだという。

一人乗りヘリコプターというものが最近紹介された。(※以下発売元のGEN CorporationのHPより)
GEN H-4は同軸二重反転ローターを持つ小型有人ヘリコプタです。上段の羽根と下段の羽根が反対方向に回転することで、お互いのローターから発生する反トルクを打消しあい、安定して飛ぶことができます。操縦者の前方にあるコントロールバーにより、ローター回転面を傾けることで、前後・左右に移動することができます。
上下のローターの回転差を発生させ、その場での旋回をすることも可能です。エンジンは自社開発のGEN 125(125ccの水平対向エンジン)を4基積んでいます。
販売価格 ¥6,000,000円(税別)


うーん、高い!しかしすでに購入した人もいるとか。ヘリコプターが一人で気軽に乗れたらそれはとても便利だとは思うけれど今までそんなに一人乗りのヘリを必要とする場面は多くの人の間でそうなかったはず。

しかし、世に出ればそれを求める人がいて、購入に至る。

虹発生装置「いつでも虹を」という商品がある。(http://www.e-micc.com/item/itudemonijio.htm)その名のとおりいつでも本物の虹と同じ原理で虹を発生させることのできる装置だ。雨上がりの空をふと眺めたときに七色の巨大な光の橋が空にかかっているのをみて心癒される人も多いはず、ストレス社会のご時勢、ご家庭でも職場でもいつでも手軽に虹を発生させることができたらいいのに・・・なんて思っていた人はあんまりいなかったはず!(と私は思う。)

しかし、今こうして商品説明を読んでいると実際に見てみたくなる。どれほど私の心を癒してくれるのか。。。そして気に入れば(非常に安ければ)買ってもいいかも・・・。まだレンタルだけみたいだが、一日1万円(※1年間だと25万円)!

私の場合個人レンタルは無理だったが、どこかの喫茶店にでもあったら
少し通うかもしれないなぁ。これを読んでいるどこかの喫茶店のマスター、レンタルを一度ご検討されてはいかがですか?お客が増えるかもしれませんよ。

少し話がそれてしまったが、ともかく商品が必要を生み出し、必要が生み出すのは改良・改善くらいじゃないか?と思った。私たち物を売る商売をする者はお客様の必要を誘発する物を常に探していないとだめなんだろうなぁと今日のお昼ご飯を食べているときに思った。

投稿者:○○君
at 20 :07| ターセル2 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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