2009 年07 月12 日
土蔵
今日、「水橋沖」の物件を案内した。内見されたお客さんは、左官の職人さんで・・・職人さんというより芸術家に近い域におられる方である。
この物件は400坪以上の土地に、昭和35年の本宅と大正後期の離れ、そして明治時代の土蔵が二棟ある物件だ。
その土蔵に興味があり、「どうしても見てみたいと」いうことで来られた。
土蔵はその名の通り分厚い土の壁で仕上げられており、火災から財産などを守るための建物だ。
左官屋さんの言うには、その扉の厚さは30センチ近くあり何回にも分けて仕上げていくので完成まで2年から3年かかるそうだ。
。
この物件の片方の土蔵には扉が取り付けてなかったが、それは恐らくお金が足りなかったからだろう・・・とのこと。
入口はその分厚い扉があり、次に鉄製の重い片引きの戸があり、その次に木製の分厚い片引き戸、それに昔の仕掛け錠前が取り付けられて、最後に金網の張った木製引戸がある。
実に四重になってる。
日中は金網戸で換気をして、夜は錠前の戸を閉める。
火事のときに鉄製の戸と分厚い土の戸を閉めることになる。
内部はケヤキで作られている。
興味深々に細かく見られた。
しかし残念なことに10年近く空家であったため湿気やらツタの植物やらで床の方がやられているとの事。
その人の話は分りやすくて、経験上の知識やな〜と
感心させられた
投稿者:○○君
at 20 :30| カリーナ
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