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2009 年09 月30 日

かとうさん

路上で大きな地図を携え、何やらおどおどした様子で軒先や玄関の表札あたりを覗き込む若い男性を発見。何する人ぞと思うと、彼の手にした地図に有名住宅地図会社のロゴがプリントしてあるのを見て、閃く。
ああ彼は住宅地図の世帯名が変わっていないかどうか調査しているのだ。
引っ越したばかりの時、初めて出した表札が大した時間もかからず地図上に表示されたのには驚かされた。何千、何万とある表札を彼らは一つ一つその足で確かめているのだ。頭が下がる。
調査員が近所を歩いている時だけ一時的に表札を横山 大観とか嘉納 治五郎などとしておくと地図上の表示は何の疑いもせずそうなってしまうのだろうか、等と疲れた頭は考えた。

下堀にあるラーメン屋さんの”山頭火”は”さんとうか”と読むのだがある住宅地図には”火頭山”と表示されていた。



確かに看板を見ると”火頭山”と書いてはあるのだけれども、それでは”かとうさん”で、”加藤さん”ではないか。


かとうさん・・・


まつすぐな道でさみしい・・・

投稿者:○○君
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