2012 年2 月17 日
たてもの探訪【帝国ホテル中央玄関】
愛知県犬山市にある明治村。名古屋での会議にかこつけて密かに寄り道しました。移築されている【帝国ホテル中央玄関】。三大巨匠の一人、フランク・ロイド・ライトの設計です。
柱に使われているスクラッチ状のレンガ。この建物のために愛知県の常滑に専用のレンガ工場を作り生産したものが始まりだそうです。このスクラッチ状のレンガはしいのき迎賓館でも使われています。
暗さの中に光が差し込んでくる空間。パーツのひとつひとつが作りこまれていて、建物というよりも古代遺跡にいるような印象を受けました。
水平、垂直のラインを多用したデザイン。ライトの設計は日本の建築要素も取り入れていると言われています。
ものすごく高い吹き抜けとは対照的に、人が集まるような場所は天井高を抑えてあります。
平日の午前中ということもあってか園内は人がまばらで、親切な解説のおじさんが「30分ほど園内を案内しますよ」と誘ってくれましたが、午後からの会議に遅れるわけにはいかなかったので、涙を呑んで辞退しました。また訪れたいと思います。