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2006年03月12日

PSEの功罪

今、年度末にきて騒がれていることに、「PSE問題」がある。BSEではない。家電製品等のリサイクル品の販売禁止措置についてだ。

恥ずかしながらこの件ついては、つい2週間ぐらい前まで全く知らなかった。地元の新聞でさえ、ここ2日ほど前に取り上げたばかり。

法律は5年前に成立していて、今は経過措置期間だということすら知らなかった。
世の中のほとんどの人がそうであろう。あまりにも周知不足であるといわざるを得ない。

今時代は「リサイクルの時代」で、あちこちにリサイクルショップが出店している。なかなかお買い得のもの商品もあって、それを見つけるのも結構楽しいものだ。

実際私も2月のはじめに800円のコンポを見つけて購入した。
家電の安全を確保して国民生活を守る、というのが法律の趣旨かもしれないが、リサイクルや資源の再活用、また使えるものは最後まで、といった環境問題についてはどう考えていたのだろうか。また、中古家電が重大事故を引き起こしたといった例はあまり聞かない。
経済産業省と環境省の縦割り行政で、全くトータルな議論にかけていたのではないだろうか。

4月から中古家電の販売が禁止されれば、ゴミとしてしか扱われないまだまだ使える家電製品が日本中にあふれることとなり、結果として「ゴミ」がふえることになる。
まだ、きちんとゴミとして扱われるものはいい方だが、かなりのものが山中や河川敷に「不法投棄」され、新たなゴミ問題が発生するのは確実だ。

国民的合意がなされていないものが知らないうちに実行される、という悪しき前例になるとすれば空恐ろしさを感じる。

法律の凍結や白紙撤回の動きもある。国民の声を真摯に聞いてもらいたいものだ。また、環境省の援護射撃にも期待したい。

投稿者:Hornat 23:09| 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

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