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2006 年01 月25 日

ライブドア、マネックスショック考

先日書いた「ライブドア、マネックスショック」だけど、新聞やテレビでもやっているし、おおよその内容は、皆さん知っていると思いますが、私なりの感想です。

今回の株価暴落、事の発端がライブドアだという事は明らかだけど、その後のマネックス証券の対応は、やはり酷いと思います。
マネックスが何をしたかは…もしかしたら、株式投資に関心が無い方は知らないかもしれないので、簡単に説明したいと思うんだけど、これについては、信用取引の事が分からないと「何故マネックスショックなのか?」が分からないと思うので、信用取引の「今回の件に関連した事」を簡単に書きます。

以前、信用取引について説明した事があるんだけど、信用取引とは、保証金(担保)を証券会社に預け、お金を借りて株を買ったり、株を借りて空売りする取引の方法の事です。
(詳しくはこちら

信用取引では、現物株も担保にする事が出来ます。
現物株を担保に、信用で株を買える訳ですね(^^;
株を担保にする場合、担保価値は普通、時価の80%になります。
(100万円分の株=現金80万円という事です)
また株を担保にした場合、担保価値が日によって変わるので、注意が必要です。

で、今回マネックスが何をしたかと言うと、ライブドア関連の会社の株の、信用取引の担保としての価値を0にしたのです!
突然、何の予告も無く、それも場中に!!

マネックスで、ライブドア関連の会社の株を担保にしていた人には、寝耳に水! そりゃ驚いたと思います。
また担保価値が無くなるという事は、他に担保(現金または株)を入れないといけません。
とにかく株を現金に変えるために、現物株を投売りした人もいたでしょう。
また、信用建玉が無くなれば担保が必要なくなるので、信用を投売りした人もいたでしょう。
もし、事がマネックスにとどまらず、他の証券会社が追随したら…
そう考えて、必死になって売ろうとした人も、きっといたと思います。
そうして株価が下落したら、狼狽売りが始まり、それがまた狼狽売りを呼び…スパイラルですね(>_<)
結果は、皆さん知っての通りの大暴落です(;;)

実際、マネックスが「担保価値0」を発表するまでは、株価は安値から戻して来てました。
そして、マネックスが「担保価値0」を発表してから、株価は暴落↓
ライブドア発の火事に、マネックスが油を注いだ訳です。

また某証券会社が、今回の暴落で大きな利益をあげたという噂もあります。
(マネックスとグルだったという話も…)
もしその噂が本当なら、あまりに酷い話です。
某証券会社の儲けは、ライブドアが「風説の流布」で得た利益の何十倍も大きいですからね(`´;)
噂は噂だけど、「火の無い所に煙は立たない」とも言うので、是非とも真相は究明して欲しいです!


今回マネックスがとった行動を見て、「ネット証券といえども、信用出来る所を選ばないと駄目だな」と思いました。
この件は、単に信用取引の担保価値の変更というだけではなく、「会社が何処を見て、何を考えているか?」を端的に表した出来事だと思います。
また同時に、斉藤社長の決算発表での話を聞いて、「カブコムをメインにしていて良かったなぁ」とも思いましたね(^^;
最後に、マネックスが「ライブドア、マネックスショック」についてきちんと反省しない限り、私がマネックスで取引する事は無いでしょう(笑)


そう言えば、大事な事を書き忘れてました。
私もライブドアの株を持っているので、「ライブドア、マネックスショック」の直接的な被害者でもあります(>_<)

投稿者:るな♪at 14 :54| 独り言 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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