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2007年12月02日

ナンバー23

字幕は寝るのですが、珍しくエンドロールまで起きていた。エンドロールは恐ろしく眠かったですが(苦笑)
そういう意味では、面白かったのだと思う。しかしそれは、演者や演出によるものだと思う。本自体は多分イマイチだった。
ジム・キャリーは上手いのだろう。

そういう意味では、映画ってのはやっぱり総合作品というか、どれかひとつの要素だけで成り立っているものではないのだろう。
てか、演出の力が映画を決めるのだと言っていいのだと思う。

ここからは思い切りネタバレになるのですが、この映画、ジャンルとしてはサスペンスです。
サスペンスであり、ドラマであり、ラブストーリーでもある。

ある男が、ある一匹の犬の為に、妻との待ち合わせに遅れてしまう。
夫を待つ間、妻は暇つぶしに一冊の本を手に取っていた。
「The Number 23」
それが全ての始まりだった――。

遅刻をした罰に、と妻は夫にその本を、面白かったからと薦める。
しかし夫はその本に囚われてしまう。それはまるで、自分のことを表しているかのような内容だったのだ。
一人の探偵が、ある女と出会い、やがて殺人を犯してしまうというミステリー。
それは最終章を残し、22章という未完で終わっていた。
夫は次第に「23」というキーワードに侵されていく。

このままでは自分はおかしくなってしまう。
本に引き摺られ、同じように自分も殺人を犯す夢を見るようになった夫。
やがてその本に隠されたページを見つけた息子と、夫を心配する妻は、共に謎解きに参加する。

本の筆者は“トップシー・クレッツ”。これは彼の告白本だと気付いた彼らは、筆者を探し出すことを決意するのだが……。


事件を目撃していた“犬”が、彼の記憶を呼び戻そうとする。
それは偶然なのか、それとも運命なのか。
真相に気付いた妻は、愛する夫を助けようとするのだが、彼はとうとう第23章を見つけてしまう。
全てが明らかになったとき、彼は『23』の呪縛から、解き放たれるのか?


多分、それは否だろうなぁ。それは最後の“笑み”が物語っている。
折角記憶を失くし生まれ変わったのに、それは許されなかった選択だった。
今度は“難しい”方を選んだ彼。きっとそれは息子から父を、妻から夫を奪うものになると思う。
悲観的かなぁ。でも、絶対に“それ”は彼を逃しはしないような気がするのだ。“23”は。
これから常に“難しい”方を彼が選択してくれることを望むまでだ。

投稿者:とうだat 06:45| 映画 | コメント(0) | トラックバック(0)

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