みさと村だより

　いつものように仕事をし、３時半に子どもたちを見送ろうとしていたら、突然上司が飛んできた。急いで出張に行けとのこと。
　自分の担当するプロジェクトの打合会が今日あったらしく、今さっき欠席の問い合わせが来たとのことであった。
　このところ、運動会準備でラフな格好が続いていたので、家を経由して着がえていくことにする。幸い出張先が家を経由する方向にあるので助かった。
　行ってみると、打ち合わせというより研修会で、演習の課題が出されているところだった。会場の空いている席に案内されてすわったが、みんながいったい何をしているのか分からない。と思っていたら、やはり遅れて到着した人が一人現れた。さらに、２０分ほどして、もう一人現れた。どうやらみなさん、今日の出張を失念していて呼び出された人のようである。
　しかし、なぜ今日のことに気づかなかったかな。と思い、手帳を見るが、当然書いていない。さては、週予定表から転記するのを忘れたかと、担当者から出ている週予定表を見るが、記載はない。記載がないから、わたしが忘れていたわけではないのだ。とちょっとホッとしたが、そうすると、予定管理の担当者が、月予定表から転記を忘れたのか、と今月の予定表を見ると、これにも記載がない。みさと村ぐるみでだれも気づいていなかったのだ。
　それでは、わたしが今日の出張に気づくはずがない。
　しかし、実は、数日前から何となく嫌な予感がしていた。何となく心の隅に、ぼんやりと今時分に何か出張があったような記憶があったのだ。
　よく思いだしてみると、４月のはじめにプロジェクト担当を内示されたときに、担当者会議の一覧の冊子を見た記憶があるのだ。しかし、それが、月予定表や週予定表に載ってこないと、やはり思い出すことはないんだな。