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2009年07月05日

剱岳 点の記 読了

 ついに原作を読んでしまった。
 いそがしくてあたまが変になりそうになると、つい本を読みふけってしまう。一昨日から読み始めて、ついに読み終わった。
 映画を先に見たので、その違いが気になったが、映画には映画の事情があるということだ。
 立山温泉で、富山県庁の役人にひどい扱いをされた話は、すっぽりと抜け落ちていた。そうだろう、富山県の支援を取り付けるには、いくら昔のこととはいえ、あれはまずいだろう。
 初登庁が、柴崎ではなかったところも、原作との大きな違いである。これは、基本的に変えてはならないところだと思うが、映画のクライマックスを演出するためには、柴崎が登頂して柴崎が錫杖を持ち帰らなければならなかったのだろう。
 山岳会が、続いて登頂したというのも、原作にはなかった。と言うか、山岳会は登頂していなかった。
 かつて修験者が登頂をすませているということが、立山町では通説化していたというのも、江戸時代に、密かに登頂して殺害された者がいたというのも、原作ならでは描けることだろう。
 しかし、映画だからこそ、文章表現に色づけをして、生身の人間の姿で描けるのである。香川照之、浅野忠信はもちろんのこと、宮崎あおいのかわいらしさ、出演はわずかだが、鈴木砂和さんの味わいのある演技がすてきだった。小澤征悦のかっこよさがいいね。

投稿者:at Sushiat 05:37| 日記 | コメント(0)

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