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2009年09月23日

ぎんなん餅

 富山銘菓ぎんなん餅をたべた。羽二重餅に近い食感の、口の中でふわっとやわらかく広がるお餅である。
 地元の銘菓は、店も近いので、いつでも食べられそうで、めったに食べないものである。それがどうしてあるかというと、実は、家族が、旅先で立ち寄る予定の友人の家にみやげに買っていったのだが、その友人とは、最寄りの駅で待ち合わせて行動したら、お土産を渡し忘れたということであった。そうして、ぐるっと旅をして家に戻ってきたぎんなん餅である。
 さて、ぎんなん餅には、それぞれに万葉集の歌のカードが入っている。今日食べた餅に入っていたのは、
「月見れば 同じ國なり山こそは 君があたりを 隔てたりけれ」
という歌。作者は大伴家持となっている。
 家持が暮らしたという高岡では、富山にゆかりの万葉集を盛んに学習しているが、私は、不勉強で、この歌を初めて見た。ちょっと調べてみようと思って、万葉集関連のサイトで調べてみたら、
「天平21年3月15日に、大伴池主が大伴家持に贈った歌、三首のうちのひとつです。このとき、大伴池主は越前の国の深見村(現在の石川県河北郡津幡町に、大伴家持は越中の国府(現在の富山県高岡市)に居ました。」と書かれていた。
 なるほどと思い、家にある万葉集の本を広げてみた。確かに、巻18の4073番にこの歌はあった。漢文の前書きに、歌を送った経緯が書いてある。一つ新しい勉強をした。

投稿者:at Sushiat 16:43| 日記 | コメント(0)

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