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2011 年01 月04 日

今年もご贔屓いただけますように

「生ビールの美味しさ」は、単純にビールの鮮度が良いからとういうことだけではありません。美味しい生ビールを味わっていただくために、管理とメンテナンスには非常に手間がかかります。というのも、生ビールは酵母を濾過技術で取り除いてはありますが、非熱処理のために雑菌が発生しやすいからです。特に雑菌が繁殖しやすいのは、ビール樽とサーバーの接続ホースです。前の日のビールが残っていたり、生ビールが通るホースの内側が汚れているとそれが発酵したりして雑菌が繁殖して酸っぱくなり、雑巾のような臭いのするビールになってしまいます。
美味しい生ビールをお出しするために、毎日の閉店後にはホースを取り外し、ホースの中を綺麗に洗浄し、週に1回はスポンジ玉を通してこびり付いた澱を落としておかなければなりません。また炭酸ガスにかける圧力は生ビールの種類や季節によっても違ってきます。木樽を使用していた頃は現在のような減圧弁が無く、美味しい生ビールを抽出するためにガス圧の調節には神経をすり減らしました。ビールの鮮度を保ち、ジョッキやサーバーを綺麗に洗浄し、正しい注ぎ方にこだわり云々といった目に見えない毎日の努力が「ぴるぜんのビールの味」を保ち、今日まで皆様に支持されてきたのだと自負しています。

投稿者:ぴるぜんat 23 :42| 日記