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2011 年04 月15 日

賄賂は国を潤す

老中田沼意次を賄賂政治家と決め付けて失脚させ、松平定信が風紀粛清・重農主義に回帰する幕政改革(寛政の改革)を行いましたが、財政的に失敗し、重商主義的政策で田沼時代に蓄積した幕府の資産を食い潰す結果に終わってしまいました。そして、「白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき」という歌が流行りました。
我々人間も他の生物達と同じように生存競争のための闘争本能を備えています。自由主義経済・自由競争というのは、こうした人間の本能を刺激し、その活力によって社会を発展させようというシステムです。「無駄を削る(仕分け)」という言葉を突き詰めていくと、「経費節約、質素倹約」イコール「清く、正しく、美しく」イコール「貧しく」に辿り着きます。「モラル」とは状況を超越した絶対的なものでは決してありません。「自粛」を強いる支配階級の陰謀の術策(正義)に嵌ってしまっては日本は滅んでしまいます。

投稿者:ぴるぜんat 22 :38| 日記