2006 年02 月13 日
肩書き付き高級ワイン(Q.m.P.)について
8月下旬に最後の農薬散布が終わり、各地域の委員会で摘み取り開始日が決められ、畑の持ち主は独自に判断して、ワインの質を決める収穫が始まります。9月10月は葡萄の摘み取り時期です。通常の摘み取り時期に収穫された葡萄で造られるのがカビネット(Kabinett)です。通常の摘み取り時期より1週間ほど遅らせて収穫した「遅摘み葡萄」で造られるのがシュペートレゼ(Spätlese)です。完熟した葡萄の房から、良質の房を厳選した「房選り葡萄」で造られるのがアウスレーゼ(Auslese)です。更に熟度がすすんだ葡萄の顆粒を選り分けた「粒選り葡萄」から造られるのがベーレンアウスレーゼ(Beerenauslese)です。葡萄の水分が蒸発して干し葡萄状態まで待って収穫した葡萄の顆粒を選別して造られるのがトロッケンベーレンアウスレーゼ(TrockenBeerenauslese)です。そして、マイナス8℃以下の日が3日以上続き、凍りついた葡萄の房を摘み取って圧搾して造られるのがアイスヴァイン(Eiswein)です。翌年の1月頃まで摘み取りが延びることもあります。摘み取り時期が遅くなるということは、せっかく摘み取らずにいた葡萄が鳥に食べられたり、病害虫にやられたり、天候に左右されたりと台無しになることもあり、農家のリスクも多くなります。
投稿者:ぴるぜんat 13 :57| 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )