2019 年06 月20 日
夏ツバキの花
お釈迦様が亡くなったときに四方を囲んで植えられていたと言われている沙羅双樹の木はインド原産の熱帯樹であり、2本の木を対に植えてあったからとか、成長すると幹が二つに分かれるから双樹というとか諸説があります。京都の妙心寺東林院が有名ですが、1週間程前から金沢でも彼方此方で朝に咲き始めては、夕方には散っているのが目につきます。「夏ツバキ」のことを「沙羅の木」とも呼ばれていますが、沙羅双樹の木はインドの木であって、この夏ツバキとは別のものなのだそうです。平家物語にでてくる沙羅双樹の花は、この夏ツバキの花を詠んでいるのですが、その昔々に誰かが「沙羅双樹の木」と間違えたためにこの別名がつき、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色」と詠まれてしまったのだそうです。
投稿者:ぴるぜんat 18 :33| 日記