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2018年03月05日

久々に素人電子工作

天体観察では正しい現在時刻を知りたいことがある。例えばISS国際宇宙ステーションが日面通過や月面通過をする場合(後述)、1秒以下(最短約0.5秒)で通過するので予報通過時刻を逃さないようにしたい。ということで、久しぶりに半田ゴテを握り素人電子工作した。↓GPS世界時計キット↓
↓現在時刻を音で知らせてくれる。※音質悪いので動画再生時の音量注意※↓

毎秒毎にコツ、コツ音、4秒前に予告音(ブ=10秒、ブブ=20秒、ブブブ=30秒、、)、10秒ごとにビープ音が流れるので、耳だけで何十何秒か把握できる。7セグメントLEDも付け加え、目でも現在時刻を確認できるようにした。

【経費※】一式で約1.5諭吉(秋月電子のWebサイトで購入)
※携帯の「117時報サービス」を利用する方が断然おトクです。(3分で約9円)※
【欠点】音質悪い。VR調整絞っても五月蝿い。(>音響通報機能は別基盤なので同基盤への電源供給SW特設で回避可能)

【例1】2015年5月15日ISS日面通過@福井県丸岡町↓

【データ】2015年5月15日10時42分58-59秒/ペンタックスK-5(ISO200,JPG)1/1000秒×4コマ比較暗合成/BORG125ED屈折+1.4テレコン(fl=1120mm)直焦点、アストロソーラーフィルター/GM-8赤道儀放置追尾@福井県丸岡町、竹田川右岸
↓【例2】2013年9月22日ISS月面通過(暗通過)@奥飛騨↓

【例2】2013年9月22日ISS月面通過(暗通過)@奥飛騨↓


今回、ようやく月面通過を高速連写モードで撮影することに成功した。上画像は通過中のISSが写った4コマを比較暗合成したもの。
【データ】2013年9月22日01時18分28秒/20cmF10SCT直焦点+F6.3レデューサー(fl=1260mm)/ペンタックスK-5(ISO1600,JPG),1/2500秒(高速連写モード)/Mead LX90経緯台追尾@岐阜県高山市、奥飛騨温泉郷


【例3】2014年4月9日ISS月面通過(明通過※)↓

【データ】2014年4月9日18時10分12秒(1/2000秒、11枚から比較明合成)/Mead20cmF10SCT+0.63レデューサー(fl=1260mm)直焦点/ペンタックスK-5(ISO1600,JPG)/LX90-20経緯台モード@富山市、常願寺川左岸河川敷
明通過(=ISSが光ったまま上空通過すること)の場合はISSが見えるのでタイミングを見逃す可能性は減る。日面通過と月面暗通過は、ISSの影が太陽面や月面を通過する時しか見えないので正確な通過時刻が必須になる。
ところが、最近、高速連写&長時間継続可能なカメラが登場してきた。4K〜6K画質、30fps〜60fpsで2,3分連写可能という。これならば予め余裕をもってシャッター開始できるから、こうした秒単位の時刻把握道具は不要になる。
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投稿者:龍吉at 14:29| 道具・ものづくり | コメント(0)

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