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2011 年03 月11 日

パネルの設置方法について

太陽光パネルは、屋根の上に載せるものですので、何らかの方法で屋根に固定する必要があります。
あまりあってほしくない事ですが、固定方法や施工が適切でないと後々雨漏れなどのトラブルにつながる大事な部分です。

通常、各メーカー10年程度の保障がありますので万が一の場合でも比較的安心ではありますが、一般的には20年程度は使うつもりで購入する商品です。
保障が切れたあとも十分品質を保てるかも含めて選択しないと後々大きな出費につながります。

以下は業者から聞いた話やインターネットから集めた情報を下に記載してあります。
実際設置しているわけでもないので信憑性は??ですが、参考にしてみてください。
なお、屋根は和瓦に設置する場合となります。

和瓦の場合、各メーカー推奨する方法に違いはありますが、大きく以下の3つの取り付け方法となるようです。
サンヨーのページの取り付け方法の画像
1.支持瓦方式
 屋根に葺かれている瓦の同じ形状の固定金具付きの瓦を利用する方法
 メリット
   他の瓦にパネルの過重がかからないので破損の可能性が少ない
   屋根に穴を開けない(厳密にはビス固定はしますが)ため雨漏れの危険性が少ない
   交換なので作業が楽
 デメリット
   対応した瓦でないと取り付け不可能
   多少高め?
2.支持金具方式(差し込み方式)
 瓦の下の隙間から金具を持ち出して固定する方法
 メリット
   比較的瓦の種類に関係なく取り付けが可能
 デメリット
   過重のかかり方の関係で瓦の破損の可能性が少しある
   瓦を削る必要があったりで施工が少し面倒
3.アンカー方式
 瓦に穴を開け、屋根野地板に固定したアンカーで固定する方式
 メリット
   瓦の種類に関係なく取り付け可能
   過重を屋根で受けるため、他の瓦への影響が少ない
 デメリット
   瓦に穴あけが必要、ちゃんと施工しないと雨漏れの原因となる
   作業がかなり大変
があります。

メリット、デメリットの違いはありますが、個人的な結論から言うと支持瓦方式が一番だと考えました。

まず、2.支持金具方式の場合は、クランク上の金具を利用しています。
太陽光パネルは比較的軽量とはいえ結構な重さです。
ましてやこちらは雪国、積雪荷重が加わるとあの形状の金具だとまず持たないでしょう。
(雪国ではメーカーによっては保障外になるとの話です)

次の3.アンカー方式の場合は、屋根材に穴を開ける時点でNGです。
一応何重にも雨漏れ対応したコーキングやパッキン、ゴムなどでカバーはしているのでしょうがこれらの対応は構造上入るものを入りにくくする対応です。
コーキングなどは10年たったらどうなっているかわかったものではありません、雨漏れを防ぎたいのであれば構造上入らない形にすべきです。

この点、支持瓦方式であれば、他の瓦に悪影響無く、構造上も瓦と同じですので基本は雨漏れも無く、荷重も屋根で受けますので安心です。
部品費が高くなるかもしれませんが、現時点では瓦についてはこの方法が一番ではないかと感じています。

ちなみに一般的なJIS規格の瓦であれば大体のメーカーが対応しているようです。
が、うちの場合は北陸地域特有の49版瓦です。
この瓦、重くて湿った雪の積もる北陸地区には最適な瓦なのですが、いかんせん特殊です。
支持瓦方式で対応しているメーカーはシャープのみ、他のメーカーではアンカー方式での対応となってしまい、結局メーカーがシャープになった要因のひとつです。

投稿者:たかしー
at 22 :04| 太陽光発電 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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