2024 年1 月2 日
明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。新年早々北陸は地震による被害を受けており、心が痛みます。早い回復と復興を祈ります。
旧年中の悲しかった出来事を報告しつつ、新年の抱負を書き記しておきます。
1.昨年の悲しかった出来事
〇京都府公害審査会の会長になって、全国会長会議なるものに出席して皆の前で京都の報告をした際、とてもうけて笑いがとれたので、「こんなにうけたのは、ここと、子どもの保護者会で自己紹介をしたときぐらいで、大学の授業ではうけることがないのでとても嬉しいです」と言ったら、さらにうけたこと。きっと話の質が歳を取ってきているんだろう。
〇最近のエレベーターには、防犯対策でか、エレベーター内の映像が写るモニターがついているものがある。大学で朝、エレベーターに乗って、ふと、モニターを見たら、頭頂部のはげているおじさんが乗っていた。え?このエレベーターには自分しか乗っていないのに、この頭頂部のはげたおじさんは誰?一瞬、朝からミステリーか?と思ったが、自分の姿だった。自分ではまだ若くて髪の毛も豊かだと思っていたけど、年相応に薄くなっている現実を突きつけられたこと。
〇ある朝、急に右足首のアキレス腱が痛み出し、整形に行って「ちょっと炎症を起こしてますね」と診断され、昨日歩きすぎたせいかなと思っていたが、その日の夜には足先が像のように腫れあがり、次の日にはふくらはぎまで腫れあがって歩けなくなり、家の中ではつかまり歩き、家の外では松葉杖を借りるほど。ようやく1週間ほどしたら腫れもおさまってきたので、ホテルの中華のバイキングに行ってエビやらイカやらをたらふく食べたら、また右足が小指の外辺りから痛んでぱんぱんに腫れあがった。行きつけの漢方の内科にも行ったら、それは通風の発作ですと診断されたこと。そう言えば、最初に右足が腫れあがったときも、確かに前日にいっぱい歩いたけど、焼鳥屋でシロをいっぱい食べたっけ。
〇最高裁で、この事件は、逆転勝訴とれる案件だ、とらないといけない案件だと思っていた地方公務員分限降任処分取消訴訟と一般廃棄物許可取消訴訟が、第二小法廷で、2件とも上告受理申立棄却決定を受けたこと。第二小法廷では、国民年金減額決定取消訴訟も敗訴が確定している。
最高裁は、国民全体の利益のためと称して行政の救済はするが、国民個々の権利救済と個別事件での判例法理の適用にはとても冷淡だ。
経産省のトランスジェンダーの女子トイレ使用制限措置要求事件のような、LGBT法制定の社会情勢の動きを背景とした、新たな制度がらみの新規の事件でない限り、地方公務員の懲戒・分限処分では特にその傾向が顕著だ。個別事件での国民の権利救済は、刑事えん罪事件以外は、下級審の役割で、最高裁の出番ではないと信じているようだ。でも、司法と立法・行政の役割分担の視点からは、最高裁は個別事件での国民の権利救済にももっと力を尽くすべきだ。
2.新年の抱負
〇大学でビリビリ来る法学案内・環境法・地方自治法の講義をする
〇最高裁で行政事件の勝訴判決をとる
〇論文(審査会審査のあり方、平成26年判決以降の一般廃棄物処理業許可の適法性審査等)を執筆する
〇11月の司法シンポで新たな司法改革・行政改革の途を示す
本年もよろしくお願いします。