2025 年1 月1 日
明けましておめでとうございます
皆さま明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
大阪学院大学には週3日通っています。環境法、地方自治法、3年・4年生向けの専門ゼミナールの他、1年生向けの法学入門の授業を担当しています。大学院では行政法の講義をしています。学生の文章の意味を読み解き、ほめるところや自分が取り入れることのできるところを探し、じっくりと考えることが必要で、言ってみれば、朝ゆっくりとコーヒーを飲みながら新聞を読んでこれをどう学生に伝えようかななどと考える時間の使い方をします。物事を客観的に俯瞰しています。
ところが、それ以外の日は、弁護士として、時間と締切りと電話・メールに追われ、その当事者の立場に立って、その返事と反論に慌ただしく過ごします。取り扱う事件の種類も、廃棄物処理法(産廃、一廃、固形・液状)、建築基準法、都市計画法、土地区画整理法といった私の専門とする領域の他、一般民事・家事・相続もあります。この事件は絶対勝つべきだ、救済されてしかるべきだし、最高裁で弁論が開かれるのが適切な事案だと思って上告するのですが、開かずの扉は開かれず、以前に最高裁の赤絨毯を踏んでからもう10年の月日が経とうとしています。今年こそはその扉を開きたいと思います。
その合間に、裁判所・弁護士会の調停委員や府市の審査会委員の職務が入ります。ここでは、一方の立場に立つのではなく、双方の言い分を聞きながら、紛争の妥当な解決を目指します。
この頭の切り替えはとても大変。一番疲れるところです。
とっくに体と頭の峠は越していますが、私のところを訪ねてくる人たちの力になれるように、また今年こそは10年ぶりに最高裁の開かずの門を開くことができるように頑張りたいと思います。
今年も気候変動と世界情勢の変動が一層激烈に進行することと懸念されますが、それに負けずに、明るい未来を信じたいと思います。皆様にとって今年が良い年になりますように。
2025年元旦