2007 年8 月28 日
倫理研修に関するご注意
弁護士の不祥事事件の多発を受けて、10年に一度の倫理研修が義務づけられている。私は今年がその倫理研修受講の年らしい。表記題名の文書を弁護士会から封書入りで受け取った。弁護士会で予定されている研修会の参加確認に対して「欠席」と答えたために、それに対する注意処分かと思ってドキっとした。何事かと思って開封したら、遅刻早退厳禁の、まさに「ご注意」喚起の文書だった。「倫理研修」の本質は、遅刻早退しないという、中学生の生活指導が基本なのかと改めて実感した(レベルの低い話だ。もっとも、弁護士時間は30分以上遅刻が当たり前という世界にあっては、最低限必要な「倫理・規範」であろう。)。
「倫理」というものは、中学生のときから嫌いだったが、未だに好きになれない。「今度の研修会の出席は義務ですから出席してください」だと言われると、つい「欠席。他会の研修会に参加する」と本能的に応えてしまう。弁護士の倫理たるもの、こういう天の邪鬼の精神ではないかと思うのだが、これもまた弁護士を20年もやってきたせいで積もり積もった反倫理的な垢なのだろうか。だったら、倫理研修で洗い流さないといけない。
しかし、ついつい、どんなことを議論するのだろう、どんなふうに講師を困らせてやろう、なんて非倫理的な興味がわいてくる。これこそ、倫理研修で改めないといけない自分の悪い癖だ。